ニューライナールーフィングが屋根葺き替え工事に適している理由とは?
2023.02.28 (Tue) 更新
皆様こんにちは!
入間市・狭山市・飯能市・所沢市に地域密着の屋根リフォーム専門店 ナタリールーフです。
地域の皆様に、屋根リフォームで失敗しないために屋根に関する基礎知識をご紹介させていただきます。
~~ニューライナールーフィングとは~~
屋根工事において、どうしても屋根材がメインに考えられがちですが、屋根の重要な役割である防水という観点において最も重要となるのは、屋根材よりも、その下に貼ってある二次防水と呼ばれるルーフィング(防水紙)です。
今回は、そんな屋根工事において最も大切と言えるルーフィング(防水紙)の中でも、弊社屋根工事では、標準仕様になっている”田島ルーフィングのニューライナールーフィング”を詳しく解説していきます。
目次
ルーフィングの役割
アスファルトルーフィングと改質ゴムアスファルトルーフィングの違い
ニューライナーの 仕様
30年の耐久性
機械的強度の強さ
高い釘穴シーリング性
寸法変化が少ない
温度変化に対する安定性
ニューライナーのデメリット
ニューライナーシリーズ
3.ニューライナーは、田島ルーフィングのラインナップのひとつ
1.ルーフィングにこだわる理由
ルーフィングの役割
屋根材と同じくらい重要なルーフィングですが、なぜ重要なのでしょうか?
それは、屋根からの雨漏りの原因として、ルーフィング(下葺き材)の”破れ” や”施工不良”が起因していることが多くあるからです。
一般的な屋根材には、どうしても隙間が生じます。※防水性能がしっかりしている屋根材もあります。
標準的な屋根材として”瓦・スレート屋根”があげられますが、共に一定以上の風雨を受けると構造上の隙間から雨水が屋根材の下へと入ってしまいます。
スレートからの雨漏れ
スレート屋根の隙間から雨水が侵入している痕
しかし、ルーフィングが侵入した雨水を外(軒先へ)に流す機能を持っているのです。
上記の図のように屋根材の下に雨水が入り込んでしまった時に、ルーフィングが劣化し、破れてしまっていると侵入した雨水が軒先へと流れずに、そのまま屋根裏へと侵入し内部の野地板、垂木、梁などの腐食や劣化を引き起こします。”雨漏れ”です。
極端な話、ルーフィングがしっかりと施工されており、劣化していなければ、屋根材がどれだけ劣化していても雨漏りは起きません。
ですが、屋根材が割れていたり、防水性が欠如していれば、その分ルーフィングは、酷使されてしまいルーフィングも劣化してしまいます。
屋根材とルーフィングの両方がしっかりとしていてこそ、大切なお家を雨から守ることができます。
アスファルトルーフィングと改質ゴムアスファルトルーフィングの違い
ルーフィングは、主にアスファルト主原料として作られており、アスファルトと改質アスファルトに大きく2つに分けられます。
一般住宅で最も多く使われているものは、”アスファルトルーフィング940”という製品になります。構成として原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させたものが前提となり、製品の単位面積質量という規定があり1㎡あたり940g以上が必須となります。
アスファルトは、原油から生成している石油精製製品なので、融点が50度と低く屋根が高温になる夏季には、とてもやわらかくなり、逆に冬季の10度以下の低音になると硬化して柔軟性が失われます。このような状態変化を毎年繰り返すと徐々に劣化が進みヒビや亀裂が発生して防水性が失われることになります。
耐用年数は、あまり高くなく10年から20年ほどになります。
比較的グレードが低いものが多く、価格もその他のルーフィングに比べ安くなっており、新築や屋根リフォームで指定がなければ、コストの削減を狙い、”アスファルトルーフィング”を使用されることが多いです。
田島のアスファルトルーフィング
田島ルーフィング株式会社 Pカラー
↓Pカラー デジタルカタログ
https://tajima.jp/pdf/juken/p-color-m_202202_03.pdf
耐久性を高めた改質ゴムアスファルトルーフィング
このようなアスファルトの弱点を克服させるために、ゴムや合成樹脂、ポリマー、プラスチックなどを混入させ耐久性を高めたのが改質アスファルトといいます。
そして改質アスファルトをルーフィングに使用したものが改質ゴムアスファルトルーフィングです。
耐久性は20年以上となりグレードによっては、60年と超高耐候なものあります。
自着出来るように粘着層を設けた製品等、様々な製品が各メーカーからでておりますが、改質アスファルトルーフィング下葺材は、JIS規格には、規定されていない構成が主となります。
多くの改質ゴムアスファルト製品が市場に流通していますが、JISによる規定ではなく、JWMA(一般社団法人日本防水材料協会(JWMA)アスファルト防水部会)が規格化しています。
「ARK 04s」はJWMAが認めた最低限の推奨品質です。
↓JWMA一般社団法人日本防水材料協会アスファルト防水部会ホームページ
https://aspdiv.jwma.or.jp/jutaku/jutaku-01.html
このようにアスファルトルーフィングの弱点を克服した改質ゴムアスファルトルーフィングの先駆けとも言えるのが、今回のメイン”ニューライナールーフィング”です。
お待たせしました、次項でようやくニューライナールーフィングの解説をさせて頂きます。
2.ニューライナールーフィングの特徴
改質アスファルトの本領を発揮した最高級品
改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に最高級の品質を誇る下葺材です。
改質アスファルト層を不織布と原紙で挟み込むことで、軽量で、改質アスファルト本来の性能を十二分に発揮します。
表面に防滑特殊塗料を使用しているため、防滑性に優れています。
一般に改質材を多く含めば効果が高いと考えがちですが、改質材の種類や配合方法によっても性能が大きく変わります。
ニューライナールーフィングで使用している高品質の改質アスファルトとは、アスファルトと改質材が均一に分散され、分離しにくいものを指します。均一に分散され分離しにくいものは安定性が高くなり、耐久性が高くなります。
TAJIMAルーフィング ニューライナールーフィングカタログより引用
ニューライナーの仕様
上記の写真がロール状に梱包されているニューライナールーフィングです。
規格は、一本あたり長さ20m×幅1m 厚みは、0.8mm(ドット含まず)
重さは、17kgあります。
ちなみに同社のアスファルトルーフィングである「Pカラー」の規格が
一本当たり 長さ21m×幅1m 厚み1.0mm 重さ23kg
汎用タイプの改質アスファルトルーフィングとして、優れた基本性能とコストパフォーマンスを誇る「PカラーEX+」の規格は、
一本当たり 長さ18m×1幅m 厚み1.0mm 重さ18k
30年の耐久性
まず特筆すべきことは、ニューライナーの耐久性でしょう。
試験上ですがニューライナーは、アスファルトルーフィングの3倍の耐久性が確認されています。
前項でも解説したように、アスファルトルーフィングの主原料であるアスファルトは、経年と共に従来の柔軟性を失い、防水機能が衰えていきます。
しかし、ニューライナールーフィングに用いられる防水用改質アスファルトは、アスファルトに比べ2〜3倍の柔軟性と耐久性を有します。
メーカーは、実際に経年した屋根の棟から採取したサンプル試験と促進劣化試験による結果、耐用年数は、30年と評価しています。
機械的強度の強さ
機械的強度とは、材料が圧縮や引張などの物理的な外力に対して持つ耐久力を表す指標。または材料が、変形や破壊に耐えられる強度だそうです。
屋根工事のほとんどは、ルーフィングを貼ってからの作業となり、充分な強度と伸び率を必要とします。また釘やステープルなどで穴が拡張しない為の伸縮性も必要とします。
このようなルーフィングの基本性能である引張強度と引裂強度を、ニューライナールーフィングは、高い数値で有しています。
高い釘穴シーリング性
屋根工事を行なっていく工程で、野地板にルーフィングを固定する為の「ステープル」や屋根材を固定する為の「釘」や「ビス」などがルーフィングを貫通してしまいます。
ルーフィングは、そのような釘穴からの雨水の侵入を防ぐための高い止水性・釘穴シーリング性が求められます。
ニューライナールーフィングは、シーリング性を高める為に「高品質の改質アスファルト」を使用しており、アスファルトルーフィングの釘穴シーリング性を遥かに凌ぎます。
寸法の変化が少ない
屋根は、真夏の高温や真冬の寒さなど、年間を通して外気温の激しい温度差に晒されています。これにより、ルーフィングも時間の経過と共に膨張・収縮を繰り返します。
伸縮量が多ければ多い程、釘やステープルが貫通した穴を拡張してしまうので、防水性能の低下に繋がります。
ニューライナールーフィングは、高品質の合成繊維不織布が用いられてることによって伸縮量を抑え、寸法変化が少なくなり、釘やステープルが貫通した箇所の釘穴シーリングも伸び縮みが抑えられ防水性能が守られます。
温度変化による安定性
上記の寸法変化の安定性に加え、アスファルトの性質でもある、高温によるダレ易さや低音で脆くなってしまうといった弱点を、高品質の改質アスファルトを使用することにより飛躍的に改善しています。
これにより夏場の高温時や冬場の低温時の施工中によるルーフィングの破損が起きにくなりました。
これらの効果は、現場の職人達からも施工しやすいという声が上がっています。
通常のルーフィングは、夏場になるとアスファルトのダレ易さが原因で、足の荷重によりルーフィングが靴で削れてしまうのです。
その点ニューライナーは、高品質改質アスファルトにより高温時のダレが少ない上に、防滑特殊塗料で表面を処理しているので、滑りにくくなっています。これにより職人が作業しやすくなっているので作業効率も向上し、高温時の職人の靴で削れるようなこともなくなります。
以上がニューライナールーフィングの特徴となっております。
より詳しく知りたい方は、下記の田島ルーフィングデジタルカタログにてご覧ください。
↓ニューライナールーフィングデジタルカタログ
https://tajima.jp/digitalcatalog/data/newlinerroofing/?v2#page1
ニューライナーのデメリット
ここまで、ルーフィングとしての弱点が見当たらないニューライナールーフィングですが、ひとつデメリットを挙げるとすると、それは価格です。
高品質なルーフィングなので、他のルーフィングに比べると高額になっています。
しかし、その高い耐久性や耐用年数を考えると、初期費用としてのコストパフォーマンスには、非常に優れている商品だと言えます。
ニューライナーシリーズ
ライナールーフィングラムダ
ライナールーフィングの鉱物質粉粒仕上げ
規格 長さ20m×1m 厚さ1.0mm 重さ22.5kg
ニューライナールーフィングの表面を鉱物質粉粒仕上げにし、勾配のきつい屋根でも、より滑りにくくなっています。
ライナールーフィング500
防水の信頼性をさらに高める増張材
規格 長さ20m×0.5m 厚さ0.8mm 重さ8kg
谷などの雨水が集中する部分や立ち上がりなどルーフィングが折れ切れしやすい部分など、雨仕舞上の弱点となりやすい場所に増張材として使用します。強度・柔軟性・耐久性に優れた、増貼専用ルーフィングです。
3.ニューライナーは、田島ルーフィングのラインナップのひとつ
ここからは、ニューライナールーフィングを発売している田島ルーフィングについて少しご紹介します。
田島ルーフィングとは
田島ルーフィング株式会社は、創業1919年(大正8)となんと100年以上の歴史を誇る老舗の建築資材メーカーです。
創業者の田島武長により東京・三河島で建築用アスファルト防水材料の製造販売会社として1919年に創業しました。
外国品に依存していたルーフィングの国産化に成功し、表面にギルソナイトをまぶし、施工性が向上した「ギルソイドルーフィング」では、特許を取得、官庁の指定材料となっています。戦後には、床材部門に進出し、Pタイルは、発売から60年以上も経つロングセラーとなり「グッドデザイン賞」を受賞しています。
ギルソイドルーフィング
田島 Pタイル
現在は、防水・床材・建築建材・デザインフィルムなどを幅広く扱う、総合防水材・床材メーカーとなっております。
田島ルーフィングのその他のルーフィング
このように田島ルーフィングは、防水に特化してたメーカーなので、ニューライナールーフィング以外にも、様々な用途に分かれた多くのルーフィングが販売されています。
ここでは、一部をご紹介させて頂きます。
※以下ご紹介するルーフィングは、一般社団法人日本防水材料協会規格「ARK 04s」に適合品となります。
田島ルーフィング株式会社 PカラーEX+
汎用タイプの改質アスファルトルーフィングとして、優れた基本性能とコストパフォーマンスを誇る下葺材。現在ナタリールーフでは、ノーマルグレードとして使用している屋根材です。
仕様:18m×1m 1.0mm/18kg
耐用年数約20年
↓PカラーEX+ デジタルカタログ
https://tajima.jp/pdf/juken/p-color-ex+_202111_03.pdf
田島ルーフィング株式会社 マスタールーフィング
従来は高耐久の下葺材でも耐用年数は20〜30年とされてきましたが、マスタールーフィングは約2倍。
高強度の合成繊維不織布を基材とし、高品質の改質アスファルトを使用しています。機械的強度に優れ、また改質アスファルトは温度変化に対して高温でダレにくく低温で割れにくい特長を持っています。独自の劣化防止層が外気をシャットアウトし、経年による劣化を防ぎ、長期にわたって建物を雨から守ります。
耐用年数は、驚異の約60年です。他のルーフィングに比べ価格も高くなっています。
仕様:1 m×21 m 1.0 mm/21.5 kg
↓マスタールーフィング詳細ページ
https://www.tajima.jp/juken/index03_01.html
カバー工法に最適、粘着層付き改質アスファルトルーフィング
新築や屋根葺き替え工事の場合、野地板にルーフィングを貼る際は、タッカーを使って留めていきますが、屋根カバー工法の場合は、スレート材にルーフィングを貼るのでタッカーは使用できません。粘着層付きルーフィングは片面が粘着シールになっており、カッターや釘を使わずに野地板にルーフィングを留めることができます。
屋根材と密着することにより、防水性が高いのも特徴です。
田島ルーフィング株式会社 タディス セルフ カバー
厚みが薄いため軽く、改修現場での施工性・下地追従性に優れたルーフィング材です。合成繊維不織布を使用しているため、既存スレート屋根などで破れる心配がありません。改質アスファルトを使用しており、強度・寸法安定性・釘穴シール性に優れています。(条件:ゼロアスベストのスレート屋根対象)
仕様:20m×1m 0.6mm/16kg
↓タディスセルフカバー デジタルカタログ
https://tajima.jp/pdf/juken/tadis-selfcover.pdf
田島ルーフィング株式会社 アンダーガムロンDX
強度に優れた合成繊維不織布と改質アスファルトを使用した粘着層付ルーフィングです。厚みがあり、高い防水性能を誇ります。
耐用年数約30年
遮熱効果が期待できるルーフィング
田島ルーフィング株式会社 タディスクール
表面の反射層により、日射で温められた屋根材からの輻射熱を反射し、野地の温度上昇を抑制する“遮熱ルーフィング”。屋根材とルーフィングの間に空間ができる屋根に使用します。
仕様:20m×1m 1.0m(ドット含まず)/16.5kg
↓タディスクール デジタルカタログ
https://tajima.jp/pdf/juken/tadis-cool_202004_03.pdf
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
弊社が田島ルーフィングのニューライナールーフィングを標準使用にしている理由がお分かり頂けましたでしょうか。
ルーフィングは、扱う業者によって、メーカーやグレードが様々です。
見積もり金額が安いからといって、すぐ業者を決めずに、しっかりと見積もりの内容を確認してルーフィングには、どのメーカーの何が使われているのかを確認してください。
ルーフィング以外にも使用する材料によって見積もり金額は変わってきます。見積もりに詳細が記載されていないようならば、その業者は、信できないかもしれません。
ニューライナーじゃなきゃ駄目と言うことではありません。もちろんニューライナー以外にも優れたルーフィングはあります。
屋根工事を依頼する皆様が、使用するルーフィングやど材料をきちんと把握しておくことが大切です。
屋根の大きな役割である防水の要は、屋根材ではありません。
ルーフィング(防水紙)です。
これから屋根工事をお考えの方がニューライナールーフィングに興味を持ち、この記事に辿り着き、少しでもルーフィングの大切さをご理解頂ければ幸いです。
本日は、田島ルーフィングのニューライナールーフィングについてご紹介させていただきました。
契約後に施工に関してトラブルが発生してしまった、屋根材の種類が分からず補修方法を決めかねている、ニューライナールーフィングを使用して施工してもらいたい、お住いの屋根が塗装できない屋根材なのか不安といった方や、ここ数十年屋根のメンテナンスを行ったことのない方はぜひ一度ナタリールーフの無料屋根点検をご活用ください。
入間市の屋根リフォームの相場を知りたいならまず!
ナタリールーフの無料見積もりを取ってみてください!
屋根リフォームの相場を知るためにもまずは見積もりを取ることをお勧めします!
また見積もりを取る際は一社だけではなく、3社ほど見積もりを取ることをお勧めします。
ナタリールーフでは見積もり無料です!
是非お気軽にお問い合わせください!
入間市・所沢市・飯能市・日高市・狭山市で屋根リフォームをお考えならぜひ!
地域密着の屋根リフォーム専門店ナタリールーフにお任せください!
地域密着で活動しているからこそ、すぐに駆けつけることができます!
◆埼玉県入間市にショールームオープン!
WEB来店予約&ご来店で
QUOカード500円分プレゼント!
みなさまからのお問合せ心よりお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-303-905
〒358-0002 埼玉県入間市東町1丁目6-5-2F
電話受付/9時~18時 年中無休