屋根リフォーム種類
2023.02.25 (Sat) 更新
皆様こんにちは!
入間市・狭山市・飯能市・所沢市に地域密着の屋根リフォーム専門店 ナタリールーフです。
地域の皆様に、屋根リフォームで失敗しないために屋根に関する基礎知識をご紹介させていただきます。
今回は、屋根の種類について詳しく解説していきたいと思います。
皆様の大切なお住まいの屋根のメンテナンスを絶対に後悔しない為に、是非一読ください!
~~屋根リフォームの種類~~
お住まいを日々の風雨や自然災害から最前線で守ってくれている屋根
そんな大切な屋根ですが、定期的にしっかりとしたメンテナンスをしなければ、劣化してしまいます。最悪の場合、雨漏れに繋がってしまいます。
屋根は、雨漏れを含め非常にデリケートで専門的な知識が必要になります。
業者によって提案してくる内容も様々です。一般の方は、何もわからないだろうと、いい加減な内容の工事を高額で提案してくるような業者も少なくありません。
では、屋根のメンテナンスには、どのような種類があるのでしょうか。
今回は、様々な屋根リフォームの種類について解説していきたいと思います。
本記事を参考に屋根リフォームの種類や特徴を学んで頂ければ幸いです。
目次
2. 屋根カバー工事
特徴
施工方法
人気のルーフィング(防水紙)
人気の屋根カバー材
屋根塗装工事
特徴
注意点
1990年後半〜2000年初期頃までに各建材メーカーから製造・施工された屋根材のほとんどは、アスベストの健康被害を危惧し、2004年に定められた規制をクリアする為にアスベストを使用せずに製造・販売されたノンアスベスト屋根材です。
規制によりアスベストを使用せず、パルプ繊維などに切り替えられた屋根材は、耐久性が低下し、施工後にクラック・割れ・剥離などの様々な不具合が確認されています。
耐久性がないので、人が屋根に乗り歩けば簡単に割れてしまいますので、塗装工事を行うことにより、劣化が進んでしまうケースが多々あります。
上記の年代に当てはまる時期にお家を建てられた方は、塗装できないとお考えください。
※2000年初期以降に建てたお家であっても、当時のハウスメーカーが在庫のスレート材で施工したケースもあります。
少しでも怪しいと思ったら工事する前に確認が必要です。
お近くの屋根専門業者に診てもらいましょう。
塗料の厚みって?
参考までに、一般的な塗料の膜厚は、下塗り材・中塗り材・上塗り材で計3回塗りしたときの平均膜厚は、0.1mm(100ミクロン)です。身近なものでいえば、郵便切手・一万円札、人の髪の毛の太さに近い厚みになります。
塗膜0.1mmと考えると紫外線・雨・風・雪と四季折々、様々なダメージに晒されている屋根を長期的に保護するには、少し心許ない気がします。
最大のデメリットとして、屋根塗装は、塗膜によって屋根材表面の防水性を高めるだけなので、屋根防水の要でもある、防水紙(ルーフィング)のメンテナンスが出来ません。
築30年以上の防水紙
しっかりと屋根のメンテナンスをされたい方などには、不向きかもしれません。
こんな方におすすめ
- カラーバリエーションを楽しみたい方
- 短期的に費用を抑えたい方
- 施工の工期を短くしたい方
人気の塗料
オススメの塗料をご紹介します。
アステック スーパー遮熱サーモF
< 遮熱に特化した塗料 >
特殊無機顔料を使用することにより、高い日射反射率で、屋根の温度上昇の原因となる近赤外線を効果的に反射しま す。近赤外線を吸収し、温度上昇しやすい色でも屋根表面で未塗布部分と比較して15.7°Cの差が出ました。
色あせしにくく、塗り替え後の美しい屋根色を長期間維持します。
↓ アステック スーパー遮熱サーモF オフィシャルサイト
https://astecpaints.jp/feature/thermal-barrier-paint/
プレマテックス タテイル2
< 耐候性に特化した塗料 >
現在最も高耐候と言われている無機塗料を越える”有機HRC樹脂塗料”です。
有機HRC技術により無機塗料を凌ぐ超耐候性
雨水が汚染物質を流し落とすハイドロクリーニング効果により藻やカビに対しても強い抵抗力を発揮する超低汚染性<外力によって破壊されにくい性質を持つ塗膜は、しなやかで強く基材の膨張・収縮にも追従する高靭性
高い塗着力と抜群の隠ぺい性で作業性に優れ、驚くほどの美しい仕上がりになる高密着性
ミクロレベルでの平滑性を可能にし、なめらかな仕上がりで高い光沢感を実現した高光沢性
現在における最高スペックの塗料となります。
↓プレマテックス タテイル2 オフィシャルサイト
https://www.prematex.co.jp/special-products/tateil2/
◇ナタリールーフの屋根塗装工事の施工事例◇
ナタリールーフで屋根塗装工事をお任せして頂いたお客様の施工事例の一部です。
ご参考までにご覧ください!
https://arise1.jp/works/works_tax/wallpaint/
2. 屋根カバー工事
特徴
屋根カバーエ法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を乗せ、古い屋根ごとを新しい屋根材でそっくり包み込んでしまう工法です。
主に、既存屋根がスレート屋根やトタン屋根で用いられる屋根リフォームで、既存の屋根材をそのまま残すため、屋根材撤去の費用がかからず、期間も短縮されるという特徴があります。廃材が出ないので環境に優しい工法でもあります。
新しい防水紙を貼ってから軽量の金属屋根材を葺く工法ですので、塗装工事では、メンテナンスできない防水紙が新しくなるのがメリットです。
既存の防水紙・既存の屋根材を含めて屋根の防水性が二重になるのも安心できるポイントです。
各メーカーが扱っている金属屋根材は、ガルバリウム鋼板・GL鋼板なので非常に軽量かつ耐久性に優れています。屋根が二重になってもお家にかかる負担が少ないこともメリットです。
屋根のメンテナンスを定期的に行うという考え方ではなく、一度のメンテナンスで長期的に屋根を保護し、将来にわたって発生する費用(ライフサイクルコスト)を抑えるという観点からも屋根カバー工法は、お得です。
施工方法
1.既存役物金撤去(棟板金・雪止め)
まずは、既存の役物を撤去します。棟板金、貫板(棟板金を取り付ける為の木下地)雪止めを撤去し、スレートのみの平らな状態にします。
2.防水紙 (ルーフィング)
防水紙(ルーフィング)を貼っていきます。改質アスファルトの下葺き材です。
弊社では、粘着式の防水紙を採用しています。通常ですと新築などで使用される粘着式でない防水紙を釘で打って貼っていくのですが、なるべく屋根に穴を開けたくないので、弊社では、粘着式を採用しています。※釘で打って貼る工法でも問題はありません。
ただし、アスベストが含まれている可能性のある年代のスレート屋根の場合は、粘着タイプが使用できないので釘打ちで貼っていきます。
※もし解体するようなことになった場合、アスベストが含まれている屋根材と防水紙が分離できなくなる為。
屋根の施工では、雨水の侵入を防ぐ為に、どの作業も下から上へと施工します。防水紙も軒先から棟へ向かって貼っていきます。
弊社では、ルーフィングメーカー大手のTAJIMAの防水紙を採用しています。防水紙にも様々なグレードがありますので、屋根カバー・葺き替えをする際は、見積もり段階でご確認することを強くオススメします。
人気のルーフィング(防水紙)
ニューライナールーフィング
改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に最高級の品質を誇る下葺き材です。
TAJIMA セルフカバー
屋根カバー用の粘着タイプのルーフィングです。合成繊維不織布を使用しており、強度・安定性・釘穴シーリング性に優れています。
↓TAJIMA 製品紹介ページ
https://www.tajima.jp/juken/index02_02.html
3.役物取り付け
防水紙を貼り終わったら、軒先唐草・軒先水切り・谷板金・ケラバ水切りなどの本体を葺く為の部材を取り付けます。
4.本体施工
いよいよ本体工事に入ります。屋根カバーに適している屋根材は、各メーカーから豊富なラインナップが出ています。
屋根カバー工法で使用される屋根材の種類は、大きく4種類に分けられます。
人気の屋根カバー材
ガルバリウム鋼板と発砲ウレタンが一体となっている、横葺き超軽量屋根材
ニチハ 横暖ルーフαS 耐用年数30年以上
ニチハ横暖ルーフシリーズは、超軽量・超高耐候・遮熱GL鋼板の屋根材で遮熱性・遮音性にも優れている非常に優れた屋根材
メーカー保証 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年
↓ニチハ横暖ルーフ オフィシャルサイト
https://www.nichiha.co.jp/products/loof/centerloof/loof_a_s/
アイジー工業 スーパーガルテクト 耐用年数30年以上
遮熱性鋼板と断熱材の相乗効果で優れた断熱性能を発揮。
葺き上がりを一層引き立てる卓越した質感を誇る特殊な「ちぢみ塗装」を採用した、意匠性に富んだ屋根材です。
メーカー保証 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年
↓アイジー工業スーパーガルテクトオフィシャルサイト
https://www.igkogyo.co.jp/syohin/detail.html?id=20
ガルバリウム鋼板にストーンチップがコーティングされている超軽量屋根材
ルーフタイルジャパン 一閃 ISSEN 耐用年数30年以上
超軽量で災害に強く、耐候性に優れた屋根材。日本の住宅にマッチするスタンダードな色と風合いが特徴。ガルバリウム鋼板と天然のストーンチップを施しているので塗り替えいらずのメンテナンスフリーの屋根材。
メーカー保証 材料品質保証30年 美観保証10年
↓ルーフタイルジャパンオフィシャルサイト
https://www.rooftg.co.jp/features/
ディーズルーフィング ディプロマットスター 耐用年数30年以上
軽量で耐久性に優れた素材にセラミックコートを施したジンカリウム鋼板(ガルバリウム鋼板と同等素材)です。 基材鋼板の錆による雨漏り、基材石粒の極端な剥離、基材石粒の極端な退色は30年メーカー保証 付きです。
↓ディーズルーフィング ディプロマットスターオフィシャルサイト
https://deetrading.com/dsroofing/diplomat/
金属ではないけれどコストパフォーマンスに優れたアスファルトシングル材
ニチハ アルマ 耐用年数15年から20年
アスファルトシングルは北米で、100年以上前から使用されている定番の屋根材です。
ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けてある屋根材です。シート状で扱いやすく、複雑な屋根形の屋根でも施工しやすいのが特徴です。
石粒の色によって豊富なカラーバリエーションがあり、洋風な家だけでなく和風の家にもマッチします。
各メーカーから”アルマ” ”オークリッジスーパー” ”リッジウェイ” などの製品が販売されています。
↓ニチハアルマオフィシャルサイト
https://www.nichiha.co.jp/products/loof/armor/
↓オーウェンスコーニングジャパン合同会社オフィシャルサイト
https://www.owenscorning.com/ja-jp/japan
↓吉野石膏グループ ファイバーグラスシングル リッジウェイオフィシャルサイト
https://www.afgc.co.jp/case/reform/cover-roof.html
5.棟施工
本体が葺きあがったら棟を施工します。屋根の頂点の部位であり防水上、大事な箇所でもあります。
棟板金を固定する為の下地である貫板を取り付けます。古くから杉などの木材の貫板が使用されていますが、どうしても経年や湿気で劣化してしまいます。
弊社では、樹脂製の貫板タフモックを採用しています。樹脂製ですので腐食に強く、木材のように痩せたりしないので、釘やビスを長期に渡り固定します。
6.完了検査
全ての工事が完了ましたら、完了検査を行います。ビスの緩みや傷などがないか確認し、問題がなければ、最後の清掃を綺麗に行いお引き渡しになります。弊社では、ルーフィング貼りの段階でも中間検査を行なっております。
こんな方におすすめ
- お手頃価格で新築同様の仕上がりにしたい方
- 長期的に費用を抑えたい方
- 施工の工期を短くしたい方
ライフサイクルコストとは
メンテナンスは劣化状況とライフプランに合わせて選ぶことをおすすめしています。まずはメンテナンスの種類と予算帯を知っておきましょう。それぞれのメンテナンス方法の特徴をしることで、皆様に合ったメンテナンス方法を見つけることができます。
金属屋根の耐久年数30年のライフサイクルで比較すると、屋根カバー工法は、屋根塗装に比べて初期費用は高くても、耐久性が高いため、その後の維持費用は安く済みます。
※メンテナンス及び金額についてはモデルケースを目安に算出したものになります。
◇ナタリールーフの屋根カバー工法の施工事例◇
https://arise1.jp/works/works_tax/cover/
屋根葺き替え工事
特徴
葺き替えとは、既存の瓦・スレート・金属板などを撤去して、新しい屋根材で葺き替える工法です。
スレートやトタンの屋根は、下地の劣化が軽度であれば「カバーエ法」を採用することができます。しかし、下地、野地板が傷んでしまっている場合は、下地からはがして、新たに野地板を貼ってから葺き替える必要があります。
また、近年では、瓦屋根の重量から耐震性に不安を覚え、軽量化のために葺き替えをご検討いただく機会も増えています。
瓦屋根は、古くから使用されており日本の風土にあったメリットが多々あります。
ですが、最大の特徴でありデメリットは、重さではないでしょうか。
30坪100平米の瓦屋根で考えると、その重さは、約6000kgにも及びます。
同じ大きさの屋根を軽量金属屋根で考えると重さ約600kg、瓦屋根の10分の1の重さになります。
昨今、大なり小なり地震が頻繁に起こります。もしも大きな地震が起きたらということを考えると、屋根をメンテナンスする際に費用は嵩んでしまいますが、軽量の屋根材に葺き替えておくということが地震対策にもなります。
瓦に葺き替えたい場合
陶器では、ありませんが瓦と同形の軽量屋根材もありますので、日本家屋ならではの瓦の雰囲気をそのままに屋根を軽くしたいという方にはオススメです。
ケイミュー(旧クボタ松下電工外装株式会社)が取り扱う屋根材”ルーガ”は、ケイミューの独自素材の「Hybrid PIF」が衝撃を吸収し割れにくいスレート材なので実際にはスレート瓦であり軽量なため、地震に強く、衝撃に強い素材なので、地震などによって激しい衝撃を受けても衝撃を吸収し、欠けや割れを抑えれます。 瓦のような重厚感と、耐震性を両立させている屋根材です。
↓ケイミュー ルーガオフィシャルサイト
https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/rooga/
- 屋根の下地(野地板・防水紙)が傷んでしまっている方
- 地震の影響など瓦屋根の重さが気になっている方
地震や台風に強い施工法、ガイドライン工法
瓦から瓦への葺き替えは、屋根の重量が変わらないので耐震性が低くなってしまうと言われることがあります。しかし近年主流になっているガイドライン工法の場合、重い瓦屋根でも地震や台風に強い屋根にすることが可能です。
ガイドライン工法とは、阪神大震災を経た2000年建設基準法改正を受け、地震や台風に強い瓦屋根を実現するために2001年に設定された新しい瓦屋根の施工方法のことです。
”瓦屋根標準設計・施工ガイドライン”が発行され、耐震性と耐風性に優れた瓦屋根の張り方の基準が確認できます。
↓一般社団法人全日本瓦工事業連盟
http://www.yane.or.jp/kawara/guide.shtml
まとめ
いかがでしたしょうか。
3種類の屋根リフォームのメリット・デメリットをご説明させて頂きましたが、皆様の参考になりましたでしょうか。
それぞれに特徴があり、お家の屋根材や状態によってメンテナンスの方法は、変わってきますので、皆様のお家の屋根の状態にあったメンテナンス方法を選んで頂きたいと思います。
屋根リフォームを失敗・後悔しないためには、皆様に正い知識を学んで頂くことも大切なのですが、同じく大切なのは、信頼出来る”業者”を選ぶことです。
多くお話を聞くのが突然、「近くで工事している者ですが、屋根の状態がおかしいから登って見てみます」などとピンポンを押してくる訪問販売の業者に屋根を見てもらったが、有る事無い事言って高額な工事をさせられたという話を昔も今も頻繁に伺います。
更に悪質なケースですと、屋根に問題などないのに、登った時に屋根を故意に壊してしまう業者も少なくありません。
難しいのが、本当に屋根に不具合があって声をかけてくる業者もいるので、屋根に登らせる前に、本当に近くで工事しているか、ご自宅の近くの地域の会社なのかを、しっかりと調べてから、調査をお願いしましょう。
どれだけ皆様に正い知識を身に付けて頂いても、実際に施工する業者や職人選びを間違えてしまうと大変なことになってしまいます。
そちらに関しては、こちらの記事で詳しく解説しておりますのでご覧ください。
↓屋根リフォーム業者の選び方
正い知識を学んでもらい、信頼できる業者に工事を依頼すれば、大切なお家の”長期延命”に繋がります。施工費に見合った満足感も得れること間違いなしです。
少しでも屋根が気になった時は、お近くの屋根専門業者に診てもらいましょう。
皆様に絶対に後悔しない屋根のメンテナンスをして頂ければ幸いです。