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塗装できない屋根材”コロニアルNEO”とは!?

お悩み

2023.02.23 (Thu) 更新

皆様こんにちは!
入間市・狭山市・飯能市・所沢市に地域密着の屋根リフォーム専門店 ナタリールーフです。

地域の皆様に、屋根リフォームで失敗しないために屋根に関する基礎知識をご紹介させていただきます。

屋根リフォームには、屋根塗装や屋根葺き替え工事、屋根カバー工法などがありますが、
屋根材の中には、塗装できない屋根材が存在します。

今回は、塗装できない屋根材”コロニアルNEO”についてお話しさせていただきます。

~~塗装できない屋根材”コロニアルNEO“とは!?~~

コロニアルNEOは、2001年に”クボタ(現KMEW)”からアスベスト規制により使用出来なくなった”ニューコロニアル”の後継として販売されていたノンアスベストスレート屋根材です。

その後、2008年にコロニアルクァッドが発売されるまで約7年間の販売で終了しました。

ですが、その7年間の間にコロニアルNEOは、全国の戸建て住宅の屋根に使用されました。

特徴としては、不規則なヒビ割れ・欠け・変色などがあります。


目次

1.スレートの歴史

2.  コロニアルNEOの特徴

3. コロニアルNEOの見分け方

4.コロニアルNEOは、塗装出来るのか

5.コロニアルNEOのメンテナンス方法

6.まとめ

↓コロニアルNEOの施工事例

埼玉県入間市Y様邸 スレート屋根葺き替え工事 ニチハ 横暖ルーフαS


スレートの歴史

まずは、スレートの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

古くは、明治時代に、日本に”天然スレート”・”石綿スレート”が輸入されました。

天然スレートは、粘板岩(ねんばんがん)と呼ばれる天然の石を加工したものなので、希少価値の高い高級屋根材とされ、日本では、あまり普及していません。ちなみに東京駅の屋根は、天然スレートだそうです。

東京駅

一方、セメントに石綿(アスベストを混ぜて圧縮成型した”石綿スレート”は、断熱性・防火性・耐久性が高く、日本の屋根建築資材として多く普及しました。

しかし、2004年(平成16年)、”労働安全衛生法施行令”の改正によって、アスベストの含有量が1%を超える建設材、資材の製造・販売が禁止され、2006年(平成18年)には、アスベスト含有量0.1%を超える石綿(アスベスト)含有製品の製造、輸入、使用等が禁止されました。

アスベスト

石綿が完全に規制されたのは、2004年ですが、建材メーカーは、1990年頃から石綿抜きの屋根材を製造販売していました。

これが昨今、問題になっている塗装できない屋根材です。

1990年後半〜2004年頃までに製造・施工された屋根材のほとんどは、アスベストの健康被害を危惧し、2004年に定められた規制をクリアする為に、アスベストを使用せずに製造・販売されたノンアスベスト屋根材です。

急遽、アスベストを使用しなくなった為、その時期に製造・販売された屋根材は、どのメーカーの屋根材も耐久性に乏しく8年~10年くらいすると不具合が多く報告されはじめ、生産されなくなりました。

コロニアルルNEOもその一つです。


コロニアルNEOの特徴

そのような背景を持つコロニアルNEOは、2001年に”旧クボタ(現KMEW)”からアスベスト規制により使用出来なくなった”ニューコロニアル”の後継として販売されていたノンアスベストスレート屋根材です。

その後、2008年にコロニアルクァッドが発売されるまで約7年間の販売で終了しました。

ですが、その7年間の間にコロニアルNEOは、全国の戸建て住宅の屋根に使用されました。

特徴としては、8〜10年経つ頃から、不規則なヒビ割れ・欠け・変色などがあります。

変色

コロニアルNEOの劣化症状のひとつに変色があります。

通常の屋根材でも表面の塗膜が劣化すると変色することがありますが、コロニアルNEOは、面ごとや一枚ごとに変色するケースがあります。

劣化の初期症状でもあります。放っておくとヒビや割れの症状が現れ、雨漏れに繋がる可能性もあります。

ヒビ割れ

アスベストが含まれていないコロニアルNEOは、耐久性に乏しい為、経年と共に自然とヒビが入ってきます。

スレートのヒビ割れは、釘打ち箇所から割れることがほとんどですが、コロニアルNEOの特徴として、不自然な箇所からの方向性のない複数のヒビ割れが見られます。

重さが加わると、すぐに割れてしまうので、屋根を調査してもらう際にも注意が必要です。

大きな欠け

上記のヒビ割れの症状が悪化していくと、そこから割れ落ちていきます。

この大きく割れてしまう、症状もコロニアルNEOの特徴です。

通常のスレートでもヒビ割れや欠けは、見られますが、コロニアルNEOの場合、不規則・不自然なヒビ割れから大きく割れてきます。

屋根材の下には、二次防水であるルーフィング(防水紙)がありますので、すぐに雨漏りするわけではありません。

ですが、屋根の防水上、非常に良くない状態ですし、なにより落下の危険がありますので、発見された場合は、すぐにメンテナンスをお願いしましょう!


コロニアルNEOの見分け方

上記のような症状が見られた場合は、コロニアルNEOの可能性が高いので、一度専門業者に診てもらうことをオススメします。

ですが、お家の屋根が比較的よく見える場合は、コロニアルNEOの形状により、ご自身でも判断可能です。

コロニアルNEO 見分け方

スリットの端が、凹んでいる箇所の半分の長さになっています。

凹み箇所の角が、斜めの形状になっています。

コロニアルNEO形状

コロニアルNEO形状

コロニアルクァッド

コロニアルNEOの後継屋根材、コロニアルクァッド

どうでしょうか。微妙な違いなので、遠くからだと同じように見えてしまいますよね。

ですが、他のスレート屋根と比べてみても少しだけ違う形状をしているのでコロニアルNEOは、屋根専門業者が見ればすぐにわかります。


コロニアルNEOは、塗装出来るのか

屋根に精通していない塗装業者が、「多少のヒビ割れは補修できるので、塗装出来ますよ」などと誤った施工方法を勧めてくることがありますが、コロニアルNEOは、塗装出来ない屋根材と題している通り塗装は、出来ません!

塗装駄目

出来ないというよりは、塗装しても意味がないです。

そもそも、スレート材は、セメントを主原料にしている為、基材そのものに防水性がありません。スレートは、基材の上に防水塗膜がコーティングしてあり、その防水塗膜が劣化してしまうと基材自体の劣化や苔の発生に繋がります。

コロニアルNEOの場合、基材自体の作りに問題があり、経年によりどんどんヒビ割れ・欠けが発生してしまいます。

塗装の塗膜は、3回塗りをしても平均膜厚、0.1mm(100ミクロン)です。身近なものでいえば、郵便切手・一万円札、人の髪の毛の太さに近い厚みになります。

コロニアルNEOに塗装をしたところで、一時的に見栄えは、良くなるかもしれませんが、塗膜の劣化よりも早く基材が、割れだしてしまいます。

なによりも、塗装する為に職人がコロニアルNEOの上を歩くと割れてしまいます。

どんなに慎重に施工しようとも、耐久性に乏しいコロニアルNEOは、成人男性の体重で乗っかれば、どんどん割れてしまいます。屋根のメンテナンスどころか、症状を悪化させてしまいますので、絶対に塗装は、しないでください!


コロニアルNEOのメンテナンス方法

塗装出来ない、コロニアルNEOですが、メンテナンス方法は、大きく分けて2種類です。

屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事

葺き替えとは、既存スレートを撤去して、新しい屋根材で葺き替えるメンテナンス方法です。下地から補修・点検できるため、費用は嵩みますが屋根の寿命を大きく伸ばすことができます。

コロニアルNEOは、塗装や補修などができないので、屋根材を新しく交換するのが、最善の策です。

様々な屋根材が各メーカーから販売されていますが、スレートへの葺き替えは、おすすめしません。スレート材は、柔軟性がない屋根材なので、経年により下地に歪みや反りなどがあった場合に不具合が起きやすいです。

↓様々な屋根材について詳しく解説しています。

屋根材の種類

屋根カバー工法

防水紙 TAJIMA タディスセルフカバー

屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しく屋根材をかぶせるメンテナンス方法です。工期が短く、廃材が少ない為、葺き替えに比べると工事費用が安く抑えられる特徴があります。

コロニアルNEOのメンテナンスをされる方のほとんどは、屋根カバー工法です。

屋根材を被せる前に、新規のルーフィング(防水紙)を貼るので、屋根防水が二重になるメリットもあります。

デメリットとして、既存の屋根材を撤去せずに新しいルーフィング・屋根材を被せるので、屋根の重量が増してしまいますが、軽量の金属屋根材を使用することで、重さによるデメリットは、ある程度軽減されます。

↓屋根カバー工法について詳しく解説しています。

屋根カバー工法を失敗しない為の基礎知識


まとめ

いかがでしたでしょうか。

現在、コロニアルNEO以外にも多数の塗装出来ない(塗装しては、いけない)屋根材が多くの住宅の屋根材としていまだに使われています。

これらの屋根材は、リコール対象になっているものは、少なく、製品保証も10年程なので、自己負担で改修工事を行わなければなりません。

非常に心苦しいですが、早い段階で葺き替えるか、カバー工法でのメンテナンスの必要があります。

ですが、そもそもスレート屋根は、塗装できるのは、2回から3回までが良いとされています。不具合があった時期のスレートではなくても、いずれ葺き替え工事やカバー工法をしなければならなくなるのです。

現在カバー工法で主流となっている、ガルバリウム鋼板の屋根材は、非常に軽く、30年以上の耐久性があります。屋根の全面回収が早いか遅いかの問題ですので、コロニアルNEOとわかれば早い段階で、メンテナンスしてしまいましょう。

本日は塗装できない屋根材“コロニアルNEO”についてご紹介させていただきました。
お家の屋根材が塗装できない屋根、コロニアルNEOかどうかは経験豊富な屋根工事業者であれば見極めることができます。

契約後に施工に関してトラブルが発生してしまった、屋根材の種類が分からず補修方法を決めかねている、お住いの屋根がパミールのような塗装できない屋根材なのか不安といった方や、ここ数十年屋根のメンテナンスを行ったことのない方はぜひ一度ナタリールーフの無料屋根点検をご活用ください。

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工事の詳細までご紹介しております!

施工事例はこちら!

↓コロニアルNEOの施工事例

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