最軽量の屋根材ランキング❗️
2023.09.10 (Sun) 更新
皆様こんにちは！
入間市・狭山市・飯能市・所沢市に地域密着の
屋根リフォーム専門店 ナタリールーフです。
いつもナタリーのブログをご覧頂きありがとうございます！
屋根専門店である弊社には、日々多くのご質問が寄せられております。
今回は、お客様からの素朴な疑問についてお答えしたいと思います！
地震大国とも言われる日本。ここ数年でも各地で地震が起こり大きな被害が出ています。
南海トラフ地震も今後３０年以内に発生する確率は７０から８０％あると言われており不安は募るばかりです。
そんな中、戸建て住宅の耐震性において考えるべき重要な箇所の一つに「屋根」があります。
有事の際、ニュースで頻繁に流れてくる被災地域の映像では、戸建住宅が屋根の重さで潰れてしまっていたり、建物自体は倒壊していないけれど屋根が崩れている、剥がれ落ちてしまっている状態となっています。このような状態を見ると、やはり屋根にかかる負担は減らした方が安全だと痛感します。
瓦が主流だった昔と違い、現在は様々な屋根材が普及しており屋根メンテナンスを行う際には、屋根の重さを考えて選択することが可能です。
今回は、ご質問に対して数多く存在する屋根材の重さをランキング形式で解説していきます！
埼玉県鶴ヶ島市Y様から寄せられたご質問
Q, 1番軽い屋根を知りたい
現在、瓦の屋根の家に住んでいます。
地震の際に近隣に落ちて迷惑をかけたり、人に落ちて怪我でもさせてしまったらと考えると恐ろしいです。
葺き替えを検討していますが、どうせ新しくするなら軽い屋根材がいいと思っています。
1番軽い屋根材を教えてください。
A, ランキングで回答させて頂きます！
ご質問ありがとうございます！
地震のことを考えて「軽量の屋根」に葺き替える方、ここ数年で急増しております。
今回は、屋根材の重さを5位までのランキング形式で回答していきたいと思います。
ですが、ここで注意して頂きたのが「軽さが全てではない」ということです。
現在販売されている屋根材のほとんどが「陶器瓦」「セメント瓦」よりも大幅に軽量化されており、重さによる大きな違いはないレベルです。あくまでも目安としてのランキングなので、その他付随する性能やデザインで選んで頂くのが最善かと思います。
それではご覧ください！
※日本全国の屋根材を網羅しているわけではありません。また同メーカー内の同型のラインナップは含んでおりません。
ランキング
5位 ハイブリット瓦
KMEW ケイミュー ルーガ 雅
耐用年数 30年以上
1坪 68kg
1㎡ 20.6kg
陶器瓦ならではの和の雰囲気を失いたくないという方におすすめなのが「ハイブリット瓦」
瓦には陶器瓦の他に、軽量瓦と位置付けされている従来の瓦から10%〜30％軽い瓦もありますが、正直、大幅に重さを軽減できる程軽くはなっていません。
しかしハイブリット瓦であれば陶器瓦の約半分の重さなので、住宅にかかる負担を大幅に軽減することができます。
その中でもケイミューから発売されている「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦 ルーガ」は別格です。
化粧スレートと重さがほぼ変わりません。
メリット
陶器瓦と比べると軽量
グラッサコートにより30年メンテンスフリー
Hybrid PIF(ハイブリッドピフ)と呼ばれる樹脂素材、無機素材、繊維素材の3つが配合された新しい素材によって、割れに強く耐久性がある
陶器瓦と同等の断熱効果が期待できる
デメリット
比較的高価
施工できる業者がメーカーの施工認定店のみ
4位 化粧スレート（平板スレート）
KMEW ケイミュー コロニアルクァッド
耐用年数 30年前後
1坪 68kg
1㎡ 20.6kg
新築の戸建て住宅において高いシェアをもつ平板型の化粧スレート。
現在、平板型化粧スレートを発売しているのは、ケイミューのみとなっています。
中でもケイミューの「コロニアル」シリーズは、平板スレートの代名詞とも言える程のシェアを誇り、平板型スレートの総称がコロニアルと思われている方も多いです。
瓦以外の屋根といえばこの屋根材を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
メリット
2回〜3回は、塗装出来る
比較的安価
デメリット
厚さ6mmのセメントの板なので割れやすい
野地板（ルーフィング）に密着している
遮熱・遮音効果は薄い
3位 アスファルトシングル
ニチハ アルマ
耐用年数 20年前後
1坪 40 kg
1㎡ 12kg
洋風な雰囲気を醸し出し、コストパフォーマンスに優れたアスファルトシングル。
ファイバーグラスマットの芯材にアスファルトを含浸・コーティングし、石粒で表面をコーティングしている屋根材です。
北米で100年以上の歴史があり、アメリカやカナダでは親しみのある屋根材です。昨今では、戸建ての新築工事でも用いられることが多くなっています。
メリット
比較的安価
シート状なので、どんな屋根型でも施工できる
シングル材の上にシングル材をカバーすることができる
デメリット
基材がシート状なので施工不良があると剥がれやすい
野地板（ルーフィング）に密着している
遮熱・遮音効果は薄い
石粒が剥離しやすい
2位 石付き金属屋根材
ルーフタイルグループジャパン 一閃
耐用年数 30年以上
1坪 11.6kg
1㎡ 6.5kg
石付き金属屋根材は、ガルバリウム鋼板の基材に天然石をコーティングした屋根材です。
高耐久なガルバリウムの表面を更に天然石でコーティングしているので、30年以上の耐用年数を誇ります。
野地板との間に空気層ができるような構造になっているものが多く、断熱効果も期待できます。
表面の石粒の摩擦によって10寸までは雪止めがいらないのも特徴です。
メリット
メーカー保証30年の高耐久
空気層による断熱・遮音効果
軽量
クリップロック工法やインターロック工法により強風に強い
水密性が高い
デメリット
比較的高価
施工店が限られている
ベランダ等に石粒が落ちてくる
1位 断熱材付き金属屋根材
アイジー工業 スーパーガルテクト
耐用年数 30年前後
1坪 16.6kg
1㎡ 5kg
軽量屋根材No.1は、断熱材付き金属屋根材です！
遮熱性塗装鋼板を基材とし、裏面に発泡ウレタンの断熱材を貼り付けたと金属屋根材。
遮熱性塗装鋼板を基材と断熱材が一体化しているので、遮熱と断熱、両方の効果を持ち合わせています。
屋根リフォームでは、古くから使用されており非常にポピュラーな金属屋根材。
メリット
優れた遮熱・断熱効果
超軽量
メーカー保証最大25年の耐久性
デメリット
比較的高価
傷が目立ちやすい
最軽量は立平だが、、
屋根材単体で考えると金属屋根材の中で最軽量は「立平葺き」屋根材になります。
立平葺きとは屋根のながれの長さ（軒先から棟までの垂直の長さ）に合わせて加工した金属屋根材を端から並べるように葺いていく屋根のことです。
スレートや瓦のように屋根材を水平方向に葺いたものを上に重ねていくのではなく、縦長の1枚板なので屋根に対して縦方向に継ぎ目ができないため水密性に非常に優れています。勾配が緩い屋根でも使用できるのが最大の利点です。
ガルバリウム鋼板やSGL（スーパーガルバリウム鋼板）で作られているので耐久性も高いです。
日本では、同じ形状の瓦棒屋根が古くから用いられていましたが、現在は水密性の高い嵌合式の立平が多く用いられております。
非常に軽いのは魅力的ですが、立平は0.5mm前後の厚みしかない鋼板を直に野地板とルーフィングの上に葺くので、「雨音」がかなり響いてしまいます。
その為、ほとんどの場合、雨音を軽減する為に「発泡ウレタン系のマット」を敷いてから立平を葺くことになります。
そうなると、最軽量だった立平葺き屋根材も総重量は、断熱材付き金属屋根材の重量とさほど変わらなくなってしまいます。
最軽量ランキングは、同率一位といったところでしょうか。
まとめ
以上、屋根材の最軽量ランキングでした！
はじめにもお伝えしましたが、重量は屋根材を選ぶ上での一つの項目に過ぎません。
今回ご紹介した屋根材は、全て耐震性において問題ない屋根材です。
軽さ以外にも耐久性・遮熱・遮音・デザイン・コストなど、選ぶ基準は様々です。
ご自宅の立地なども考慮して屋根材を選んでいきましょう。
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