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塗装してはいけない屋根材パミールについて解説

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2023.12.06 (Wed) 更新

皆様こんにちは!
入間市・狭山市・飯能市・所沢市に地域密着の屋根リフォーム専門店 ナタリールーフです。

地域の皆様に、屋根リフォームで失敗しないために屋根に関する基礎知識をご紹介させていただきます。

屋根リフォームには、屋根塗装や屋根葺き替え工事、屋根カバー工法などがありますが、
屋根材の中には、塗装できない屋根材が存在します。

今回は、塗装できない屋根材”パミール”についてお話しさせていただきます。

~~塗装できない屋根材”パミール“とは!?~~

パミールは、1996年から2008年にニチハから製造販売されていた化粧スレート屋根材です。
10年経てばボロボロになるほど耐久性が乏しいスレート屋根材として問題になり、裁判沙汰にもなりテレビでも報道されるような社会問題化している屋根材のひとつです。

今回は、そんなニチハ  パミールについて解説していきます。


目次

1.スレート屋根の歴史

2.パミールとは

パミールの見極め方

3.パミールの症状

変色
ヒビ割れ
欠け・剥がれ
層状剥離
釘の腐食
結露
崩れ

4.パミールは塗装できるのか

5.パミールのメンテナンス方法

屋根葺き替え工事
屋根カバー工法

6.まとめ


スレート屋根の歴史

パミールについて説明する前にお話しておかなければならないのがスレート歴史。

まずは、スレートの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

古くは、明治時代に、日本に”天然スレート”・”石綿スレート”が輸入されました。

天然スレートは、粘板岩(ねんばんがん)と呼ばれる天然の石を加工したものなので、希少価値の高い高級屋根材とされ、日本では、あまり普及していません。ちなみに東京駅の屋根は、天然スレートだそうです。

東京駅

一方、セメントに石綿(アスベストを混ぜて圧縮成型した”石綿スレート”は、断熱性・防火性・耐久性が高く、日本の屋根建築資材として多く普及しました。

しかし、2004年(平成16年)、”労働安全衛生法施行令”の改正によって、アスベストの含有量が1%を超える建設材、資材の製造・販売が禁止され、2006年(平成18年)には、アスベスト含有量0.1%を超える石綿(アスベスト)含有製品の製造、輸入、使用等が禁止されました。

アスベスト

石綿が完全に規制されたのは、2004年ですが、建材メーカーは、1990年頃から石綿抜きの屋根材を製造・販売していました。

これが昨今、問題になっている塗装できない屋根材です。

1990年後半〜2004年頃までに製造・施工された屋根材のほとんどは、アスベストの健康被害を危惧し、2004年に定められた規制をクリアする為に、アスベストを使用せずに製造されたノンアスベスト屋根材です。

急遽、アスベストを使用しなくなった為、その時期に製造された屋根材は、どのメーカーの屋根材も耐久性に乏しく8年~10年くらいすると不具合が多く報告されはじめ、生産されなくなりました。

「ニチハ パミール」もその一つです。


2.  パミールとは

パミール

パミールは1996~2008年に、建築資材メーカーの大手、ニチハから製造・発売されていたスレート屋根です。
この時期は、化粧スレート屋根にアスベストの使用が禁止され始めた
時期と重なります。

例に漏れず、パミールも施工後7年程で劣化症状が見られ始め、10年経てば下から見てもわかるくらいにボロボロになるほど耐久性が乏しいスレート屋根材として知られています。

ニュースや裁判沙汰にもなり、社会問題となっているパミールですが、ニチハはこの問題について「無償配布していた専用の釘の表面処理の不具合によって、釘が腐食し屋根材がズレたり、落下する」と主張しています。

ですが、パミールの劣化症状は、欠けや割れよりも「層状剥離」といった基材がミルフィーユ状に剥がれていくような症状です。

これを釘の腐食によるものというのは、かなり無理があるような気もしますが、、これ以上は触れないでおきます。

パミールの見極め方

パミールは、いくつかの種類が発売されていたようですが、そのほとんどが「パミールA」と呼ばれる型番でした。

パミールAの特徴は、スレート特有の下部に入っている凹凸の幅が均等なところです。

パミール

また表面に「木肌調」と呼ばれる木目のような縦線が入っているのも特徴です。

パミール施工前

更に、最もわかりやすい特徴が「劣化症状」です。

パミールは、施工後7年前後で下記の症状が現れてきますので、発売から数十年経っている現在であれば、必ず下記の症状が顕著に現れているはずです。

・先端部の変色

・ヒビ割れ

・剥がれ

・欠落

・ミルフィーユ状の層状剥離

稀に、初期の段階(築5〜7年)で「塗装工事」を行なっていた場合は、築年数の割に層間剥離の症状の進行が遅くなっていることがありますが、塗装したことで層間剥離が完全に抑えられるわけではありませんので、パミールの端部を見れば必ず症状が現れています。

なお、屋根材を剥がすことができるのであれば、スレートが重なって隠れてしまっている箇所に「パミール」と刻印があるので確実です。

パミール

パミールと刻印がされている


3.  パミールの症状

パミールの大きな特徴は、他のノンアスベススレート屋根材と見間違うことがない劣化症状です。

劣化が進めば進むほどに、パミール特有の劣化症状が屋根全面に広がっていきます。

変色

パミール

パミールの初期症状として変色が見られます。

変色は、基材の下部から白っぽく色が抜けたような症状が出てきます。

症状が進むにつて下部だけでなく全体的に白っぽくなります。

ヒビ割れ

アスベストが含まれていないパミールは、経年と共に自然とヒビ割れが入ってきます。

ヒビ割れは、欠けや剥がれに繋がります。

欠け・剥がれ

パミール

ニチハ パミール

上記のヒビ割れの症状が進行すると、ヒビ割れから剥がれたり欠け落ちていきます。

スレートが大きく剥がれてしまうと、場所によっては漏水の危険性があるので注意が必要です。

層状剥離

ニチハ パミール

パミール

パミールの最も代表的な症状が「層状剥離」です。

厚さ5mm程の基材が、ミルフィーユ状に剥がれていく症状です。写真のように表面から大きく剥がれ、内部は崩れています。

防水性が急激に低下するので早急な対応が必要になります。

他にも「KMEWのグリシェイドNEO」も雨水が浸透すると下部から剥離していく症状が見られますが、パミールほどの症状にはならないので、見間違えることはないと思います。

塗装に不向きな屋根材”グリシェイドNEO”について解説

釘の腐食

パミールは、使用されていた釘が腐食してしまいます。

釘については、パミールの劣化の原因として「ニチハ」と「釘メーカー」が裁判沙汰にもなっていました。

パミール

パミール

錆びて崩れているパミールの釘

上の写真のように、スレートを留めている釘が腐食し崩れていきます。

これらの症状が悪化すると根本から抜け落ちてしまうこともあります。

結露

層状剥離が進行して行くと、基材に雨や朝露などによって水分が含まれてきます。

水分を含んだことで、ヒビ割れや崩れなどの症状は更に進行していきます。

パミール

パミールを撤去するとルーフィングまで水滴がついている

パミール

写真では、わかりづらいかもしれませんがルーフィングまでびっしょりです。

崩れ

施工前 パミール

パミールは、ヒビ割れ・割れ・層状剥離などの症状が進行してゆくと、次第に崩れてきます。

崩れた箇所は、水分を含み更に崩れ落ちていきます。

こうなると雨漏りの危険性が格段と上がりますので、早めの処置が必要です。

※注意

パミールだけではなくノンアスベストの屋根全てに言えることですが、注意しなければならないは、屋根上に「人を登らせてはいけない」ということです。

屋根リフォームを考えた時、まずは業者に現地調査をお願いすることになりますが、より細かい箇所まで屋根調査を行う為に屋根の上に上がる業者がいます。

危険を伴う調査なので、通常の屋根であれば「しっかりと調査をしてくれる業者」と思える行為ですが

アスベストが含まれていないことによって耐久性に問題があるパミールは「人が乗った重さで割れてしまう」からです。

最近では、弊社のように「高所カメラ」を用いた調査を行う業者も多くなっています。安易に屋根上に業者を上がらせるのは注意した方がいいでしょう。

そもそも販売から20年前後経っているパミールは、どんな業者でも屋根に登ろうと思わないかもしれませんね。

※よく訪問販売の業者が屋根に異常があるから上がらせてほしいと尋ねてくることがありますが、どこのどんな業者かわからない人をご自宅の屋根に上がらせるのは、おすすめできません。屋根上が見えないのをいいことに、棟板金を故意に剥がしたり瓦を割ったりと悪質な被害が多く見られます。

屋根が気になるような場合は、弊社のような専門店にお問合せください。

いずれの症状にしても屋根材の下には、屋根の二次防水である「ルーフィング(防水紙)」がありますので、すぐに雨漏りするわけではありません。

ですが、屋根材が割れていたり剥がれているような状態は、屋根の防水上、非常に良くない状態です。

なにより劣化が酷くなれば屋根材の落下の危険性もありますので、上記のような症状が見られる場合は、パミールの可能性が高いので、一度専門業者に診てもらうことをオススメします。


4.  パミールは、塗装出来るのか

パミールは、塗装出来ません。

屋根に精通していない塗装業者が、「多少のヒビ割れは補修できるので、塗装出来ますよ」などと誤った施工方法を勧めてくることがありますが、塗装出来ない屋根材と題している通りパミールは塗装は、出来ません!

塗装駄目

出来ないというよりは、塗装しても意味がないのです。

スレート屋根材は、セメントを主原料にしている為、基材そのものに防水性がありません。基材の上に防水塗膜がコーティングしてあり、その防水塗膜が劣化してしまうと基材自体の劣化や苔の発生に繋がります。

更に、パミールの場合は基材自体の耐久性に問題があるので経年と共にヒビ割れ・崩れ・層状剥離などの劣化症状が抑えられません。

塗装の塗膜は、3回塗りをしても平均膜厚、0.1mm(100ミクロン)です。身近なものでいえば、郵便切手・一万円札、人の髪の毛の太さに近い厚みになります。

塗装をしたところで、一時的に見栄えは、良くなるかもしれませんが、塗膜の劣化よりも早く基材が割れだしてしまいます。

なによりも、塗装する為に職人がパミールの上を歩くと割れてしまいます。

どんなに慎重に施工しようとも、耐久性にパミールは、成人男性の体重で乗っかれば、どんどん割れてしまいます。

屋根のメンテナンスどころか、症状を悪化させてしまいますので、絶対に塗装は、しないでください!

↓詳しくはこちら

塗装してはいけない屋根材は塗装できるのか!?〜最終決着〜


5.  パミールのメンテナンス方法

以上の理由で塗装出来ない、パミールですが、メンテナンス方法は、大きく分けて2種類です。

屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事

葺き替えとは、既存スレートを撤去して、新しい屋根材で葺き替えるメンテナンス方法です。下地から補修・点検できるため、費用は嵩みますが屋根の寿命を大きく伸ばすことができます。

パミールは、塗装や補修などができないので、屋根材を新しく交換するのが、最善の策です。

様々な屋根材が各メーカーから販売されていますが、スレートへの葺き替えは、おすすめしません。スレート材は、柔軟性がない屋根材なので、経年により下地に歪みや反りなどがあった場合に不具合が起きやすいです。

↓様々な屋根材について詳しく解説しています。

屋根材の種類

屋根カバー工法

防水紙 TAJIMA タディスセルフカバー

屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しく屋根材をかぶせるメンテナンス方法です。工期が短く、廃材が少ない為、葺き替えに比べると工事費用が安く抑えられる特徴があります。

昨今、パミール以外にもノンアスベスト屋根材の多くがメンテナンス時期を過ぎており問題となっていますが、葺き替え工事に比べてコストが抑えられる屋根カバー工法は、非常に人気のメンテナンス方法となっています。

屋根材を被せる前に、新規のルーフィング(防水紙)を貼るので、屋根防水が二重になるメリットもあります。

デメリットとして、既存の屋根材を撤去せずに新しいルーフィング・屋根材を被せるので、屋根の重量が増してしまいますが、軽量の金属屋根材を使用することで、重さによるデメリットは、ある程度軽減されます。

↓屋根カバー工法について詳しく解説しています。

屋根カバー工法を失敗しない為の基礎知識

ノンアスベスト屋根材全般に有効的な


6.  まとめ

いかがでしたでしょうか。

現在、パミール以外にも多数の塗装出来ない(塗装しては、いけない)屋根材が多くの住宅の屋根材としていまだに使われています。

これらの屋根材は、リコール対象になっているものは、少なく、製品保証も10年程なので、自己負担で改修工事を行わなければなりません。

非常に心苦しいですが、早い段階で葺き替えるか、カバー工法でのメンテナンスの必要があります。

ですが、そもそもスレート屋根は、塗装できるのは、2回から3回までが良いとされています。不具合があった時期のスレートではなくても、いずれ葺き替え工事やカバー工法をしなければならなくなるのです。

現在カバー工法で主流となっている、ガルバリウム鋼板の屋根材は、非常に軽く、30年以上の耐久性があります。屋根の全面回収が早いか遅いかの問題ですので、パミールとわかれば早い段階で、メンテナンスしてしまいましょう。

本日は塗装できない屋根材“パミール”についてご紹介させていただきました。
お家の屋根材が塗装できない屋根かどうかは経験豊富な屋根工事業者であれば見極めることができます。

契約後に施工に関してトラブルが発生してしまった、屋根材の種類が分からず補修方法を決めかねている、お住いの屋根が塗装できない屋根材なのか不安といった方や、ここ数十年屋根のメンテナンスを行ったことのない方はぜひ一度ナタリールーフの無料屋根点検をご活用ください。

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