埼玉県所沢市U様邸 ニチハ アルマ 屋根カバー工法
2022.06.19 (Sun)
所沢市U様邸 施工データ
工事内容 | 屋根カバー工事 ニチハ アルマ 雨樋交換 パナソニック シビルスケアPC50 |
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築年数 | 築36年 |
施工日数 | 17日間 |
工事金額 | 95万円 |
メーカー・商品 | ニチハ アルマ |
お客様のご要望
今回は、屋根カバー工法のお客様のご紹介です。
屋根と雨樋の劣化が気になるとのことでお問合せ頂きました。
十数年お手入れされておらず、塗装ではないメンテナンス方法をご希望でした。
まずは、屋根・雨樋の状態を調査させて頂きます。
担当者より
担当営業 樋口 健
早速、屋根に上がり調査開始です!
屋根は、スレート屋根で、全体的に経年劣化し基材の表面の塗膜が剥離し汚れや苔が多く、屋根材が落ちている箇所を含め、スレートにクラック(ヒビ割れ)が多数見受けられました。
棟は、棟板金の釘が抜け浮いてしまっている箇所や、接合部がも隙間がかなり開いてしまっておりました。
この状態ですと雨水が屋根裏に侵入する可能性が非常に高く、強風の際は、棟板金が飛ばされる可能性もあります。
お客様のご希望もあり屋根カバー工法をご提案させて頂きました。
既存の屋根材の上から新しい防水紙を貼り、超軽量の屋根材を被せる工法です。
屋根を葺き替えるよりも既存スレートの撤去・産廃費用がなくなるのでコストもかからず、屋根材の重さも超軽量なので、お家への負担も軽減できます。
なおかつ既存の屋根をそのまま活かしますので、二重の防水となるのがメリットです。
使用させて頂く屋根材は、ニチハ アルマ です。
ニチハ、アルマは、アスファルトシングルと呼ばれる屋根材です。
北米などで100年以上前から使用されている定番の屋根材となっています。日本では建築基準法の改正によって使用することが認められたため、マンションや戸建て住宅の屋根に使われるようになりました。
アスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材です。
シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状でも施工することができます。石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションがあり、洋風な家だけでなく日本家屋にもマッチします。
耐用年数は、15〜20年とされており、弊社の自社保証も10年付けさせて頂いております。
数ある屋根材の中でもコストパフォーマンスに優れた屋根材となっております。
雨樋の軒樋が経年と紫外線により劣化し歪んでいたので、雨樋交換もさせて頂きました。
使用する雨樋はパナソニックのシビルスケアPC50です。
シビルスケアPC50は、アイアン素材だから実現した、二重曲線のシンプルなフォルムが特徴です。
それでは、施工の様子をご覧ください!
⏬アルマの施工の様子がわかる動画です。
施工前、施工後写真
工事写真レポート
施工前
全体的に経年により劣化が進んでいました。
苔がびっしりです。苔が付着しているということは、基材の防水性が切れているということです。苔の付着により基材の劣化も早まるのでお早めのお手入れが必要です。施工前 クラック
大きなクラックが多数見受けられました。施工前 スレート浮き
全体的に基材が反ってしまい、不必要に隙間が開いてしまっています。施工前 ケラバ
役物(棟・ケラバの板金)の接合部のコーキングも劣化し硬化しています。施工前 棟板金浮き
棟板金の塗膜も薄れ防水性がなくなっておりました。
接合部が浮いてしまっています。
棟は、漏水しやすい箇所なので、放置しておくと雨漏れの危険もあります。高圧洗浄 洗浄前
まずは、高圧洗浄をします。
屋根カバーをする際に高圧洗浄は、必須ではありませんが汚れや苔が付着したまま新しい屋根材を乗っけるのは嫌ですよね。
弊社では、屋根カバー工法の場合でも高圧洗浄をさせて頂いております。※屋根材に高圧洗浄できない場合もあります。高圧洗浄 洗浄前
南面・北面ともに苔や汚れが付着しております。高圧洗浄 養生
まずは、近隣に汚れが飛散しないように屋根と足場の間にマスカで養生します。屋根 高圧洗浄
屋根は、紫外線はもちろんのこと、日々、風雨にさらされているので汚れや苔が多く付着しています。
カバーする前に綺麗に洗い落とします。屋根 高圧洗浄
長年蓄積されていた汚れがみるみると落ちていきます。
高圧洗浄 洗浄後
苔と基材の塗膜がかなり落ちました。
これだけ塗膜が劣化していたということです。高圧洗浄 洗浄後
高圧洗浄することにより、お客様も安心致しますし、施工もしやすくなります。既存役物撤去
まずは、既存役物撤去作業です。
棟板金を外します。既存役物撤去
貫板も撤去します。
撤去後に清掃します。換気棟 換気口
換気棟が元々ついていたので、既存のものは撤去し、施工の仕上げで新しい棟換気を取り付けます。防水紙 TAJIMA PカラーEX+ プラチナスタイル
棟、谷の箇所は、構造上、雨水などが侵入しやすい箇所です。
谷は雨水が集まる箇所なので、初めに谷だけまっすぐに先張りし二重にします。防水紙 TAJIMA PカラーEX+ プラチナスタイル
棟は、反対側へ250mm以上折り返し貼っていきます。防水紙 TAJIMA PカラーEX+ プラチナスタイル
綺麗に貼り上がりました。役物取り付け 谷板金
本体を葺く前に役物(板金)を取り付けていきます。
役物取り付け 軒先水切り
軒先やケラバに役物を取り付けていきます。
水切りによって内部に水が入ってしまうことを防ぎます。
軒先を板金で固定して、屋根材が飛ばされないようにするという重要な役割もあります。屋根カバー工法 ニチハ アルマ 本体工事
本体を葺いていきます。
アスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材です。
シート状で扱いやすく複雑な屋根形状にも施工することができる屋根材です。屋根カバー工法 ニチハ アルマ 本体工事
一枚一枚丁寧に施工していきます。
軒先には雪止めを規定の間隔で取り付けます。
雪止め金具のピッチは、450mm間隔で千鳥配置で取り付けます。屋根カバー工法 ニチハ アルマ 本体工事
徐々に葺き上がってきました!屋根カバー工法 ニチハ アルマ 本体工事
綺麗に葺きあがりました。
屋根カバー工法 ニチハ アルマ 本体工事 谷箇所
谷の通りも綺麗に仕上がっております。棟施工 タフモック
棟板金を取り付ける為の下地(貫板)には、木材を使用することが多いのですが、木材ですと、どうしても経年や湿気で劣化してしまいます。
弊社では、樹脂製の貫板タフモックを採用しています。
樹脂製ですので腐食に強く、木材のように痩せたりしないので、釘やビスを長期に渡り固定します。棟施工 棟包み
タフモックに棟包みを取り付けます。
棟包みは、GL鋼板のものを使用していますので、錆て穴が空く心配もありません。換気棟 換気口
防水紙に切り込みを入れて、棟換気の通風口を作ります。換気棟
棟換気を取り付けます。
屋根の大きさや棟の長さによっては、2箇所とることもあります。棟施工 タフモック
棟に沿ってタフモックをお取り付けます。棟施工 棟包み
タフモックに棟包みを取り付けて完成です。棟施工
最後に棟包みを固定して完成です。
綺麗に仕上がりました!雨樋交換 施工前
既存の雨樋は、経年劣化により歪んでしまっており破損箇所も多かったので交換工事させて頂きました。既存雨樋撤去
軒樋・竪樋・軒金具全て撤去します。新規吊り具取り付け
既存の吊り具後を補修し、新規の軒吊具を取り付けま
す。水の流れを考慮し勾配をしっかり取ります。雨樋取り付け パナソニック シビルスケアPC50
吊り具が取り付け終わったら軒を取り付けて完成です。雨樋取り付け パナソニック シビルスケアPC50
竪樋も既存の位置に取り付けます。施工後 パナソニック シビルスケアPC50
全ての工事が終わり最終完了検査も終わりました!
弊社では、中間検査、完了検査と数回の検査を行います。施工後 ニチハ アルマ
グリーンのアルマがとても鮮やかで綺麗です。施工後 ニチハ アルマ
ナタリールーフでは、工事完了後
3ヶ月・6ヶ月・1年・1年毎に定期点検に伺わせて頂きます。
これからも長いお付き合いをさせて頂ければと思います。
ありがとうございました!