埼玉県入間市S様邸 「コロニアルNEO」スレート屋根材葺き替え工事 デクラ ミラノ
2024.08.24 (Sat)
入間市S様邸 施工データ
工事内容 | 屋根葺き替え工事 |
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築年数 | 築23年 |
施工日数 | 16日間 |
工事金額 | 180万円 |
メーカー・商品 | ルーフィング:TAJIMAルーフィング ニューライナールーフィング 屋根:デクラ ミラノ カッパーレッド(赤蜜変)
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お客様のご要望
今回は デクラ ミラノを使用して 屋根カバー工事 をご依頼頂いたお客様のご紹介です。
少し前から風向きによって雨漏りしてしまうようになりました。
ネットで検索しご近所のナタリールーフさんに雨漏り調査を依頼しました。
担当者より
担当営業 彦田 貴允
施工前の様子
屋根
まずは屋根から調査を行っていきます。S様邸の既存の屋根材はスレート屋根の中でも「塗装できない屋根材」「してはいけない」屋根材の代表格「コロニアルNEO」の屋根でした。
コロニアルNEOは、クボタ(現KMEW)からノンアスベスト屋根材として2001年から2008年の間に販売され、その8年間の間に数多くの戸建住宅に採用されました。
アスベスト規制によりアスベストを使用しなくなった為、耐久性に乏しく、使用から10年前後で変色・反り・欠け・欠落…などの症状が現れてしまいます。
お家を建てられたのが、2000年代前半であればコロニアルNEOの可能性は、非常に高くなります。
これらの屋根材の対象方法は、屋根カバー工法か屋根葺き替え工事以外にありません。
塗装してしまうと劣化の促進、悪化を招くことになるのでおやめください。
コロニアルNEOついて詳しく解説↓
雨漏りの原因は、谷付近のスレート屋根材(コロニアルNEO)の割れやクラック(ヒビ割れ)施工不備による漏水でした。
S様邸の屋根も全面にコロニアルNEOの劣化症状が現れていましたので、部分補修ではなく全面のメンテナンスをご提案させて頂くこととなりました。先述したようにコロニアルNEOのメンテナンスは、屋根カバー工法か屋根葺き替え工事の2択となっています。
S様のご要望も踏まえ、コロニアルNEOを撤去する屋根葺き替え工事をご提案させて頂きました。
葺き替え工事とは既存のスレート屋根材を撤去してから新しいルーフィングと屋根材を葺いていく屋根リフォーム工事です。
野地板を増し貼りすることもありますが、現状の野地板の状態が良好だったので今回は野地板は、既存のものを使用して施工します。
ご提案内容
ルーフィング
まずは既存のスレート屋根の上に新しく敷いていくルーフィングです。屋根材の下地に使用する防水紙のことを指します。屋根材に隠れてしまいますが屋根の防水の役割を担っているルーフィング(防水紙)は屋根リフォーム工事にあたって最重要といっても過言ではありません。
※ルーフィングについて詳しくはこちらをご覧ください。
S様邸で使用させていただくルーフィング(防水紙)は TAJIMAルーフィング ニューライナールーフィング です。
↓TAJIMAルーフィング ニューライナールーフィングオフィシャルサイト
https://www.tajima.jp/juken/index02_02.html
改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に他の追随を許さない、最高級の品質を誇る下葺材です。改質アスファルト層を不織布と原紙で挟み込むことで、改質アスファルト本来の性能を十二分に発揮します。 表面に防滑特殊塗料を使用しているため、防滑性に優れています。
↓ニューライナールーフィングについて詳しく解説
屋根材
ルーフィングの上に使用させて頂く屋根材は
デクラ ミラノ
南欧風タイル屋根 デクラミラノ(DECRA Milano)
定番デザインの波形模様は、カーブと光が生み出す陰影が陽の光の角度とともに表情を変化させる美しさが魅力です。和風・洋風どちらの建物にもお使いいただけるデザインで、天然石で窯変を再現したカラーもご用意。多くの人々に支持されています。南欧風タイル屋根 デクラミラノの表情が建物に気品と華麗さを印象づけ、景観にマッチしながらも本物だけがもつ風格を放ちます。
メーカー保証はなんと30年の長期保証!ナタリー自社保証も15年付きます。
↓ ミラノと同じく石粒付きガルバリウム鋼板屋根材の作業工程がわかる動画です。
施工前、施工後写真
工事写真レポート
仮設足場組み立て
足場の組立作業です。
弊社では、安全と職人の作業効率を考えビケ足場を使用しております。
落下や飛散などないよう、しっかりと養生シートを張ります。梯子・荷揚機取り付け
足場に梯子と荷揚げ機を取り付けます。
廃材を下ろしたり、屋根材を屋根上に荷揚げするために使用します。葺き替え工事 施工前
葺き替え工事なので既存のスレート屋根を全て撤去していきます。既存役物撤去
はじめに棟板金を撤去します。既存役物撤去
板金を撤去すると木下地の貫板が出てきます。
釘で打ち付けてあるのでバールを使用し一本一本撤去します。既存役物撤去
板金の下に雨水が入り込み貫板が腐食していました。既存棟換気撤去
既存の棟換気を撤去します。既存棟換気
撤去できました。スレート屋根材撤去
次に既存のスレート屋根材を撤去します。スレート屋根材撤去
棟付近から軒先方向にスレートを剥がしていきます。スレート屋根材撤去
スレートは釘で留めてあるので、バールを使用して撤去します。スレート屋根材撤去
スレートは一枚3.5kg程あります。
撤去したスレートを持ちながら勾配のある屋根上を移動するのはとても危険な作業です。スレート屋根材撤去後
全てのスレートが撤去できました。
葺き替え工事の場合、新規の野地板を増し張りするのですが、今回は野地板がまだしっかりしていたので既存の野地板を活かして葺き替え工事を行います。
スレート屋根材撤去後 清掃
撤去後は綺麗に清掃します。ルーフィング ニューライナールーフィング
新しいルーフィングを既存の屋根材の上から敷いていきます。
使用材料:ニューライナールーフィングルーフィング ニューライナールーフィング
敷いたルーフィングは、タッカーで留めていきます。ルーフィング ニューライナールーフィング
谷箇所は、雨水が集まりやすい箇所なので捨て張りをして二重に貼っていきます。ルーフィング ニューライナールーフィング
屋根型が複雑なので重なねる順番を確認しながら何方向からもルーフィングを敷いています。ルーフィング ニューライナールーフィング
軒先から棟へと敷いていきます。ルーフィング ニューライナールーフィング
棟箇所は、雨漏りしやすい箇所なのでルーフィングを二重に貼ります。ルーフィング ニューライナールーフィング
ルーフィングは屋根の防水の要といっても過言ではありません。既定の重なり幅で敷いていくことにより、雨水の侵入を防ぎます。ルーフィング ニューライナールーフィング
複雑な形状でしたが綺麗に貼ることが出来ています。役物取り付け 桟木
軒先や妻側に役物を取り付けていきます。
役物を取り付けることによって内部に水が入ってしまうことを防ぎます。
桟木を取り付けてからスターターを取り付けます。役物取り付け ケラバ用スペーサー
ケラバ用水切りにケラバ用スペーサーを取り付けます。
ケラバ包みを取り付けるための下地になります。役物取り付け 谷板金取り付け
谷箇所には谷板金を取り付けます。
谷板金の端部も現場で加工します。役物取り付け 谷板金取り付け
綺麗に取り付けられました。役物取り付け シールテープ
棟包みを取り付ける為の下地材、棟用スペーサーを取り付けます。
スペーサーにはシールテープを取り付けます。シールテープは雨水の吹き込みなどを縁切りする役割があります。役物取り付け 棟用スペーサー
シールテープを内側に取り付けています。役物取り付け
全ての役物を取り付け終わりました。
下準備が終わったのでいよいよ本体を葺いていきます。本体工事 デクラ ミラノ
全ての役物の取り付けを終えたら屋根本体を施工していきます。
使用屋根材:デクラ ミラノ カッパーレッド(赤蜜変)本体工事 専用ビス
ミラノは、専用ビスでしっかりと固定していきます。本体工事 デクラ ミラノ
軒先から葺き上げていきます。デクラ ミラノ 施工後
ミラノは、インターロック工法で専用ビスで一枚一枚固定します。
風速70m/s時の風速にも耐えられます。本体工事 デクラ ミラノ
隅棟付近はに隅棟に合わせてカットします。本体工事 デクラ ミラノ
一枚一枚専用ビスでしっかりと固定していきます。本体工事 デクラ ミラノ
棟付近まで綺麗に葺き上がっています。本体工事 谷箇所
谷板金の中心に沿ってカットして葺きあげます。本体工事 葺き上がり
棟まで葺き上げたら棟の中心に合わせてカットします。
入り組んだ箇所も綺麗に葺き上がっています。本体工事 デクラ ミラノ
全体が綺麗に葺き上がりました。ケラバ施工
本体が葺き上がったら役物を取り付けます。ケラバに丸型ケラバ包みを取り付けます。デクラ 同質ケラバ包み
丸型ケラバ包みです。
同質素材なので一体感が増します。デクラ 同質ケラバ包み
一つ一つビスで取り付けます。棟施工 丸型棟包み
本体が葺き上がったらケラバと棟の施工に入ります。棟施工 丸型棟包み
棟用スペーサーに同質素材の丸型棟包みを取り付けていきます。
ケラバ同様に専用ビスで下から上へと取り付けます。棟施工 丸型棟包み
綺麗に取り付けられました。デクラ ミラノ 施工後
最後の仕上げにミラノ専用のストーンチップでビスやジョイント箇所を補修します。デクラ ミラノ 施工後
大屋根の施工が完了しました。
引き続き下屋根の施工に入ります。下屋根 施工前
下屋根も既存のスレートを剥がしていきます。下屋根 棟撤去
大屋根同様に棟板金や貫板を撤去します。下屋根 棟撤去後
貫板を撤去しました。下屋根 スレート撤去
スレートを撤去します。下屋根 スレート撤去後
全て撤去できました。下屋根 スレート撤去後 清掃
撤去後に清掃します。下屋根 ルーフィング ニューライナー
ルーフィングを敷きます。
壁との取り合いは、防水テープで防水します。下屋根 ルーフィング ニューライナー
綺麗にルーフィングが敷けました。下屋根 役物取り付け
軒先やケラバに役物を取り付けます。下屋根 役物取り付け
隅棟に棟用スペーサー、谷箇所には谷板金を取り付けます。下屋根 本体工事 デクラ ミラノ
軒先から本体を葺いていきます。下屋根 棟施工
全体が葺き終わりました。下屋根 棟施工 同質丸型棟包み
壁際には同質雨押さえを取り付けます。
隅棟には丸型棟包みを取り付けます。下屋根 壁際処理
壁際は、コーキングで防水処理します。
プライマーを塗布します。下屋根 壁際処理
コーキングを充填してヘラで慣らします。デクラ ミラノ 施工後 下屋根
屋根葺き替え工事が全て完了しました!
弊社では、最終検査を行ってから足場を解体します。デクラ ミラノ 施工後 下屋根
下屋根も複雑な構造でしたが綺麗に仕上がっています。
ミラノ和風・洋風どちらの建物にもマッチするデザインです。デクラ ミラノ 施工後 下屋根
石粒付きガルバリウム鋼板なので長期的に屋根の心配が不要になります。デクラ ミラノ 施工後 大屋根
綺麗に仕上がりました!
カッパーレッド(赤蜜変)はミラノの南欧風のデザインを際立たせる綺麗な色味です。デクラ ミラノ 施工後 大屋根
ミラノは、南欧風の屋根材ですが、日本の住宅にも絶妙にマッチしています。
デクラ ミラノ 施工後 全景
ナタリールーフでは、工事完了後
6ヶ月・1年・1年毎に定期点検に伺わせて頂きます。
これからも長いお付き合いをさせて頂ければと思います。
ありがとうございました!
私が担当しました!
営業
彦田 貴充TAKAMITSU HIKOTA
- 趣味
- 野球観戦、釣り
- お客様への一言
- 一軒一軒100%の力を注ぎます!!
屋根職人
田渕 光HIKARI TABUCHI
- 趣味
- メダカ飼育・パソコン
- お客様への一言
- 屋根のことばかり考えています。
屋根は下から見えないところなので、お客様に安心して頂けるように誠実な工事を心掛けています。
屋根職人
田渕 優YUU TABUCHI
- 趣味
- 車・バイク・キャンプ
- お客様への一言
- 屋根工事に誇りを持って日々取り組んでいます。
屋根に対する情熱は誰にも負けません!
塗装職人
竹ヶ原 大夢DAIMU.TAKEGAHARA
- 趣味
- 動物と触れ合うこと
料理 - お客様への一言
- 一所懸命、仕事に取り組んでいます!
塗装は僕にお任せください!