埼玉県所沢市T様邸 ニチハ横暖ルーフαS 雨樋交換パナソニックシビルスケアPC50
2022.07.30 (Sat)
所沢市T様邸 施工データ
工事内容 | 屋根カバー工事 ニチハ 横暖ルーフαS 雨樋交換 パナソニックシビルスケアPC50 |
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築年数 | 築21年 |
施工日数 | 15日間 |
工事金額 | 110万円 |
メーカー・商品 | ニチハ横暖ルーフαS Cブラウン |
一面屋根葺き替え工事 | ニチハ横暖ルーフαS |
コーキング打ち替え工事 |
お客様のご要望
今回は、パミール屋根を屋根カバー工法されたお客様のご紹介です。
屋根表面の状態があまりにも酷いということで、屋根専門のナタリールーフにお問合せ頂きました。
まずは、しっかりと現状の屋根の様子を調査させて頂きます。
担当者より
担当営業 樋口 健
拝見させて頂いたところやはり、塗装できない屋根材の代表格とも言える、ニチハ”パミール”でした。
1990年後半〜2004年頃までに製造・施工された屋根材のほとんどは、アスベストの健康被害を危惧し、2004年に定められた規制をクリアする為にアスベストを使用せずに製造・販売されたノンアスベスト屋根材です。
急遽アスベストを使用しなくなった為に、その時期に製造・販売されたものは、どのメーカーの屋根材も耐久性に乏しく、不具合が多く報告されました。
パミールもその一つです。
特徴としては、屋根材の裏面に湿気が溜まり防水紙や固定している釘に悪影響を与える
屋根材がズレたり脱落する
雨水が滞留しやすい下端の小口が変色してくる
剥離が左右の端にも拡がりミルフィーユのように何層にもわたる
剥離し、弱くなった部分が崩れ始める
というような数々の劣化症状が徐々に進行していきます。
こういった屋根材なので、塗装はできない屋根材なので、ご希望の屋根カバー工法をご提案させて頂きました。
既存の屋根材の上から新しい防水紙を貼り、超軽量の屋根材を被せる工法です。
屋根を葺き替えるよりも既存スレートの撤去・産廃費用がなくなるのでコストもかからず、屋根材の重さも超軽量なので、お家への負担も軽減できます。なおかつ既存の屋根をそのまま活かしますので、二重の防水となるのがメリットです。
使用させて頂いた屋根材は、弊社が扱う屋根材の中でも特に人気のニチハの横暖ルーフαSをご提案させて頂きました。
ニチハ横暖ルーフシリーズは、超軽量・超高耐候・遮熱GL鋼板の屋根材で遮熱性・遮音性にも優れている非常に優れた屋根材となっております。
メーカー保証も最大25年の長期保証となっており、ナタリールーフの自社保証も15年付けさせて頂いております。
こちらは、パミールから横暖のカバー工法の流れが
ルーフィング(防水紙)には、TAJIMAの粘着式ルーフィングセルフカバーを使用しました。
防水紙雨樋も経年劣化し、軒樋に歪みや汚れの蓄積が多く確認できたので、足場を架けるこのタイミングで交換をご提案しました。使用する雨樋はパナソニックのシビルスケアPC50です。
シビルスケアPC50は、アイアン素材だから実現した、二重曲線のシンプルなフォルムが特徴です。
軒吊具には、高強度で、耐寒性にも優れた積雪や強風に強いポリカーボネート吊具を使用します。
それでは、施工中の様子をご覧ください!
施工前、施工後写真
工事写真レポート
施工前 パミール
施工前の状態です。
全体的に経年劣化しているのは、もちろんですがパミール特有の劣化症状が出ています。施工前 パミール
苔とパミール特有の症状です。
屋根材の裏面に湿気が溜まり、防水紙や固定している釘が劣化します。
雨水が滞留しやすい下端の小口が変色しはじめ、下端の小口を中心に剥離し始めます。
そして剥離が拡がりミルフィーユのように何層にもわたり剥離し、弱くなった部分が崩れ始めます。施工前 棟板金
棟板金の塗膜も薄れ防水性が無くなっております。
三叉のコーキングも劣化しています。施工前 目地コーキング 破断
サイディング縦目地のコーキングが劣化しています。コーキングは、板と板の繋ぎ目を防水する重要な役割があります。コーキングが劣化し隙間ができるとそこから雨水が侵入し板に染み込んでいきます。一面張り替え工事 撤去前
棟違いの一面を歩くとフカフカしていました。雨水が侵入し野地板が劣化しているようなので野地板を増し貼りする為にカバーでは、なく貼り替え工事を行います。一面張り替え工事 撤去
野地板が劣化している面のパミールを撤去します。
一面張り替え工事 撤去
撤去してみるとケラバ付近にも漏水している痕跡がありました。野地板増し貼り
撤去後に新規の野地板を貼ります。
12mm厚のラーチ合板を貼っていきます。既存役物撤去
カバー工法の下準備として既存の役物を撤去します。棟板金撤去
棟板金を撤去すると木下地の貫板が出てきます。貫板も撤去します。貫板撤去
全ての板金・貫板・雪止めを撤去して、屋根材のみの状態にします。防水紙 TJIMA セルフカバー
通常は、防水紙(ルーフィング)を釘で留めていくのですが、弊社では屋根に穴を開けたくないので粘着式のルーフィングを使用しています。
防水紙は屋根の防水の要なので、しっかり丁寧に規定の重なり幅を確認しながら敷いていきます。防水紙 TJIMA セルフカバー
全面綺麗に貼りあがりました!
屋根の防水は完璧です!
既存屋根と新規屋根で防水が二重になるのは、屋根カバーの利点です。
役物取り付け ケラバ
防水紙を全面に貼り終わったら役物(屋根の部材、軒先水切り・ケラバなど)を取り付けていきます。
ケラバに水切りを取り付けます。役物取り付け 軒先水切り
軒先水切り・唐草を取り付けます。
水切りによって内部に水が入ってしまうことを防ぎます。
軒先を板金で固定して、屋根材が飛ばされないようにするという重要な役割もあります。役物取り付け 谷板金
谷になっている箇所には、谷板金を取り付けます。
谷は、屋根の中でも雨漏れしやすい箇所ですので重要な工程です。役物取り付け 隅棟棟捨て水切り
隅棟には、捨て板を取り付けます。ニチハ横暖ルーフαS 本体工事
役物が取り付け終わったら、横暖ルーフ本体を葺いていきます。ニチハ横暖ルーフαS 本体工事
軒先には雪止めを規定の間隔で取り付けます。
雪止め金具のピッチは、450mm間隔で千鳥配置で取り付けます。ニチハ横暖ルーフαS 隅棟 タフモック
棟板金を取り付ける為の下地には、木材を使用することが多いのですが、どうしても経年や湿気で劣化してしまいます。
弊社では、樹脂製の貫板タフモックを採用しています。
樹脂製ですので腐食に強く、木材のように痩せたりしないので、釘やビスを長期に渡り固定します。ニチハ横暖ルーフαS 本棟 タフモック
本棟にも樹脂製の貫板タフモックを使用します。ニチハ横暖ルーフαS 棟包み取り付け
本棟・隅棟に棟包みを取り付けて施工完了です。ニチハ横暖ルーフαS 下屋根 本体工事
下屋根も大屋根同様に施工していきます。壁との取り合い箇所は、雨漏れが多い箇所なのでよりしっかりと防水処理を行います。ニチハ横暖ルーフαS 下屋根 雨押さえ
雨押さえを取り付ける下地もタフモックを使用します。ニチハ横暖ルーフαS 下屋根 棟包み
雨押さえ板金を取り付けた後に、コーキングで防水処理をします。サイディング目地 コーキング 撤去
サイディンの縦目地を打ち替えます。入隅やサッシ廻りは、増し打ちします。サイディング目地 コーキング プライマー
既存のコーキングを撤去したらサイディングの両端部にプライマーを塗ります。プライマーをしっかりと塗らないと後々、剥離につながります。サイディング目地 コーキング 仕上げ
コーキングを充填したらヘラを使い綺麗に慣らしていきます。サイディング目地 コーキング 施工後
綺麗に仕上がりました!ALC目地 コーキング プライマー
ALCの外壁材の箇所は、縦目地・横目地ありますが、増し打ちします。ALC目地 コーキング 増し打ち
コーキングを充填します。ALC目地 コーキング 仕上げ
サイディング同様、コーキングを充填したらヘラを使い綺麗に慣らしていきます。ALC目地 コーキング 施工後
完成です!
ALCの目地は、コーキングが奥に入っているので目立ちませんが、クラックが酷くなる前にお手入れが必要です。雨樋交換 施工前
既存の雨樋を撤去します。雨樋交換 既存撤去
既存の吊金具を撤去します。雨樋交換 吊金具跡 補修
金具の跡が残ってしまっているので、穴を塞いで同色で塗装します。雨樋交換 ポリカーボネート吊具取り付け
水の流れを考慮し勾配をしっかり取ります。雨樋交換 パナソニック シビルスケアPC50
新規の軒樋をポリカーボネート吊具に取り付けて完成です!雨樋交換 パナソニック シビルスケアPC50 角マス
角マス(集水器)も綺麗に取り付けられています。施工後 外壁・雨樋
劣化していた雨樋も新しくなり、気になされていた外壁の目地もしっかりと保護されました。施工後 ニチハ横暖ルーフαS Cブラウン
全ての工事が終わり最終完了検査も終わりました!
弊社では、屋根・外壁に分け中間検査、完了検査と数回の検査を行います。施工後 ニチハ横暖ルーフαS Cブラウン
ボロボロになってしまっていたパミールの屋根が嘘かのように綺麗な屋根になりました!施工後 ニチハ横暖ルーフαS Cブラウン
ナタリールーフでは、工事完了後
3ヶ月・6ヶ月・1年・1年毎に定期点検に伺わせて頂きます。
これからも長いお付き合いをさせて頂ければと思います。
ありがとうございました!