埼玉県所沢市K様邸 「パミール」屋根葺き替え ルーフタイルジャパン一閃 一部雨樋交換 パナソニックシビルスケアPC-50
2022.11.21 (Mon)
埼玉県所沢市K様邸 施工データ
工事内容 | 屋根葺き替え工事 ルーフタイルジャパン 一閃 下屋根軒樋交換工事 パナソニック シビルスケアPC-50 |
---|---|
築年数 | 築20年 |
施工日数 | 14日間 |
工事金額 | 185万円 |
メーカー・商品 | 屋根:ルーフタイルジャパン 一閃 雨樋:パナソニック シビルスケアPC-50 |
お客様のご要望
今回は、パミール屋根を葺き替えされたお客様のご紹介です。
チラシを見て屋根の調査をしてほしいと屋根専門のナタリールーフにお問合せ頂きました。ご自身の住宅の屋根材がパミールで劣化が進んでいたため屋根のリフォームをご検討とのことでした。まずは、しっかりと現状の屋根の様子を調査させて頂きます。
担当者より
担当営業 樋口 健
まずは屋根に登り現状の屋根をチェックしていきます。K様邸の既存屋根は塗装できない屋根材の代表格とも言える、ニチハ”パミール”でした。
1990年後半〜2004年頃までに製造・施工された屋根材のほとんどは、アスベストの健康被害を危惧し、2004年に定められた規制をクリアする為にアスベストを使用せずに製造・販売されたノンアスベスト屋根材です。
急遽アスベストを使用しなくなった為に、その時期に製造・販売されたものは、どのメーカーの屋根材も耐久性に乏しく、不具合が多く報告されました。
パミールもその一つです。特徴としては、
・屋根材の裏面に湿気が溜まり防水紙や固定している釘に悪影響を与える
・屋根材がズレたり脱落する
・雨水が滞留しやすい下端の小口が変色してくる
・剥離が左右の端にも拡がりミルフィーユのように何層にもわたる
・剥離し、弱くなった部分が崩れ始める
というような数々の劣化症状が徐々に進行していきます。
こういった屋根材なので、塗装はできない屋根材とご報告し、屋根葺き替え工事をご提案させて頂きました。
葺き替え工事とは既存の瓦屋根を撤去してから野地板を増し貼りし、新しいルーフィングと屋根材を葺いていく屋根リフォーム工事です。
屋根葺き替えの際は新しく増し貼りした野地板(構造用合板・ラーチ)にタッカー(建築用の大型のホチキスのような道具)でルーフィングを貼ります。
屋根材に隠れてしまいますが屋根の防水の役割を担っているルーフィング(防水紙)は屋根リフォーム工事にあたって最重要といっても過言ではありません。
※ルーフィングの詳しい参考記事 ルーフィング(防水紙)の種類や重要性について をご覧ください。
使用させていただくルーフィング(防水紙)は
TAJIMAルーフィング タディスクール です。
↓TAJIMAルーフィング タディスクール オフィシャルサイト
https://www.tajima.jp/juken/index02_02.html
表面の反射層により、日射で温められた屋根材からの輻射熱を反射し、野地の温度上昇を抑制する“遮熱ルーフィング”。屋根材とルーフィングの間に空間ができる屋根に使用します。
ルーフィングの上に使用させて頂く屋根材は ルーフタイルジャパンの一閃 をご提案。
”天然石粒+ガルバリウム鋼板”のデザイン性・高耐久・耐風性に優れた世界基準の屋根材です。
天然の石を使用しているので、経年しても表面の色褪せや劣化がほとんどない屋根材です。
メーカー保証は、なんと30年の長期保証 ナタリー自社保証も15年付きます。
↓ 一閃の作業工程がわかる動画です。(動画は葺き替え工事ではなくカバー工法ですが施工方法は変わりません。)
調査の際に下屋根の雨樋が流れておらず、雨水が溜まってしまっている状態でしたので下屋根の軒樋部分の交換工事をご提案。使用する雨樋はパナソニックのシビルスケアPC-50です。
シビルスケアPC-50は、アイアン素材だから実現した、二重曲線のシンプルなフォルムが特徴です。
軒吊具には、高強度で、耐寒性にも優れた積雪や強風に強いポリカーボネート吊具を使用します。
↓Panasonic シビルスケア PC-50 オフィシャルサイト
https://sumai.panasonic.jp/amatoi/aian/lineup/s09_si_pc77_01.html
それでは施工の様子をご覧ください。
↓少しでも屋根が気になった方は、簡単1分で無料見積もり❗️
施工前、施工後写真
工事写真レポート
施工前 パミール
施工前の状態です。
パミール特有の劣化症状が顕著に出ています。施工前 パミール
パミール特有の症状です。
屋根材の裏面に湿気が溜まり、防水紙や固定している釘が劣化します。
雨水が滞留しやすい下端の小口が変色しはじめ、下端の小口を中心に剥離し始めます。
そして剥離が拡がりミルフィーユのように何層にもわたり剥離し、弱くなった部分が崩れ始めます。施工前 パミール
層状に剥離した部分が完全に剥がれ落ちてしまっています。
塗膜もない為このまま放置してしまうと雨漏りや野地板の劣化といったリスクが上がります。施工前 棟板金 三又
棟板金の三又部分です。塗膜も薄れ防水性が無くなっております。
コーキングも劣化しています。施工前 棟板金
むね板金のビスが抜け落ちてしまっています。雨水が入りやすくなり、棟の下地に使用している貫板(木材)の劣化を早めます。施工前 雨樋
歪みこそないものの下屋根軒樋は雨水が流れず溜まってしまっています。足場着工
足場の組立作業です。
弊社では、安全と職人の作業効率を考えビケ足場を使用しております。
落下や飛散などないよう、しっかりと養生シートを張ります。
K様邸は屋根勾配が7寸でしたので屋根にも足場を組んでいきます。屋根葺き替え工事 既存役物撤去
既存の屋根材を撤去していきます。屋根葺き替え工事 既存屋根撤去
棟板金や水切りといった役物を撤去しパミールを撤去していきます。屋根葺き替え工事 既存屋根撤去
既存の屋根材、パミールを撤去していきます。葺き替え工事の場合はルーフィングの状態や野地板のチェックまでしっかりできます。屋根葺き替え工事 清掃
既存のルーフィングを撤去した後は清掃を行います。屋根葺き替え工事 ルーフィング(防水紙)
ルーフィングは屋根の防水の要ともいえる重要な役割を担っております。しっかり丁寧に既定の重なり幅を確認しながら敷いていきます。屋根葺き替え工事 役物取り付け
防水紙を敷き終わったら、軒先やケラバに役物を取り付けていきます。
水切りによって内部に水が入ってしまうことを防ぎます。
軒やケラバを板金で固定して、屋根材が飛ばされないようにするという重要な役割もあります。ルーフタイルジャパン一閃 本体工事
役物の取り付けが終わったら本体を葺いていきます。ルーフタイルジャパン一閃 本体工事
一枚一枚しっかりとビスで固定します。
使用させて頂く”一閃”は、ガルバリウム鋼板に天然石が塗布してあるデザイン性・高耐久・耐風性に優れた屋根材です。ルーフタイルジャパン一閃 ケラバ包み
本体と同じ素材のケラバ包みを取り付けます。
ビスの部分は同質の石でコーティングするので他の屋根材より美観にもこだわりを感じられます。棟施工 シールテープ
本体が葺き終わったら、本棟と三叉部分の棟施工に入ります。
まずシールテープと呼ばれる部材を取り付けます。雨などの吹き込みに対しての縁切りの役割があります。棟施工 シールテープ 三又部分
三叉部分にもシールテープを貼っていきます。棟施工 換気棟 イコタイルベンツ
換気口部分にはイコタイルベンツという専用部材を取り付けていきます。棟施工 棟用スペーサー
その上に棟用スペーサーを取り付けます。同質棟包みを固定する為の役物です。
棟包みをガッチリ固定します。棟施工 棟用スペーサー
三叉部分もスペーサーを取り付けます。棟施工 棟包み
同質の棟包みを専用ビスで取り付けていきます。棟施工 棟包み 三又
三又部分も同質棟を専用ビスで取り付けます。コーキングの部分には屋根材にもついている石をまぶしているのでコーキング部分だけ目立ってしまうといったことがありません。屋根葺き替え工事 下屋根
下屋根の施工に移ります。
大屋根と施工手順は、変わりません。
屋根葺き替え工事 ルーフィング(防水紙)
既存屋根材を撤去し新しいルーフィングを敷いていきます。下屋根施工 雨押さえ 役物取り付け
役物を取り付けていきます。壁際は防水紙を防水テープで補強し、雨押さえを取り付けてた後にコーキングで防水処理を行います。下屋根施工 本体工事 一閃
本体を葺いていきます。
綺麗に葺き上がりました。
壁との取り合い部分を施工していきます。下屋根施工 雨押え
我部との取り合い部分にはシールテープを貼りその上から雨押えを取り付け、コーキングで隙間がないよう施工していきます。下屋根施工 完成
下屋根の複雑な箇所も上手く納まっています。下屋根部分軒樋交換工事 既存軒樋撤去
屋根葺き替え工事が完了したので下屋根の軒樋交換工事に入ります。
既存の軒樋と支持金具を撤去していきます。下屋根部分軒樋交換工事 支持金具取付け
ポリカーボネート製の支持金具を取り付け、雨を流すために勾配を付けていきます。下屋根部分軒樋交換工事 新規軒樋取付け
新しい軒樋 PanasonicシビルスケアPC-50を取り付けていきます。下屋根部分軒樋交換工事
落とし部分を既存の竪樋と接続し完了になります。施工後 屋根
剥離が多く見受けられた屋根から石付の高耐候な屋根へと生まれ変わりました。施工後 完了検査
全ての工事が終わり最終完了検査も終わりました!
弊社では工事内容にもよりますが中間検査、完了検査と数回の検査を行います。施工後 全体
ナタリールーフでは、工事完了後
3ヶ月・6ヶ月・1年・1年毎に定期点検に伺わせて頂きます。
これからも長いお付き合いをさせて頂ければと思います。
ありがとうございました!