スレート屋根は、屋根カバー工法が最適解❗️
2023.12.09 (Sat) 更新
皆様こんにちは!
入間市・狭山市・飯能市・所沢市に地域密着の屋根リフォーム専門店 ナタリールーフです。
地域の皆様に、屋根リフォームで失敗しないために屋根に関する基礎知識をご紹介させていただきます。
新築戸建住宅で多く使用されている化粧スレート屋根ですが、築1o〜15年もすればメンテナンスが必ず必要となってきます、
化粧スレートのメンテナンスには、複数の工法があります。
なかでも屋根カバー工法が最もおすすめできる理由を詳しく解説していきます!
~~化粧スレートには屋根カバー工法がおすすめ~~
目次
長期的に考えるとコスパ最強
軽量だから家への負担が少ない
防水が性能が格段と上がる
デザインが変えられる
塗装のデメリットが補える
葺き替えのデメリットが補える
スレート屋根は、屋根カバー工法が最適解!
日本の代表的な屋根材ともいえる「化粧スレート屋根」 コストパフォーマンスに優れ、施工もしやすいということで、昨今の新築戸建住宅で最も採用されている屋根材です。
普及率の高い化粧スレート屋根ですが、家を建ててから10〜15年おきにメンテナンスが必要となります。
スレート屋根のメンテナンスは、多く分けて3つ。
塗装工事
屋根カバー工法
葺き替え工事
中でも、近年急激に増加しているのが「屋根カバー工法」です。
今回は、なぜ化粧スレート屋根のメンテナンスのなかで「屋根カバー工法が人気」なのかを解説していきます!
1. スレート屋根のメンテナンス方法
まずは、三つのメンテナンス方法を簡単に解説していきます。
屋根塗装
化粧スレート屋根(以後スレート材)のメンテナンスといえば「塗装」と思われる方も多いのではないでしょうか。
コストパフォーマンスに優れている点で日本では古くから親しまれています。その名の通り、スレート材の表面を塗装し、表面を保護するメンテナンス方法です。
スレート材は、主原料がセメントで出来ていますので素地のままでは水分を吸収してしまいます。その為、表面を防水塗膜層で保護してあります。
初期の防水塗膜は、経年とともに劣化してしまうので定期的に表面を保護してあげる必要があります。
築10〜15年前後に一度目の塗装を行い、更に10〜15年周期で屋根塗装をしてあげることで、スレート材の表面を保護することができるので屋根の延命に繋がります。
塗装をしないで築年数が経過してしまうと、スレート材の劣化が更に進み耐久性が年々低下してしまうので、塗装作業することによってスレート材が割れてしまうリスクが高まります。
更に、スレート材を塗装できるのは、2〜3回までと言われています。
塗装を何度も繰り返していると塗料の食いつきが悪くなることや、塗装の度に職人が作業することによってスレート材に負荷が加わり割れやすくなってしまうからです。
築20年を越えてくると、スレート材だけではなく屋根材の下に貼ってある二次防水の機能を持つ「ルーフィング」のメンテナンスが必要になってくるといった理由でもあります。
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屋根カバー工法
既存の屋根材を撤去せずに、上から新しい屋根材を被せる工法です。
「重ね葺き」「重ね張り」「被せ張り」「カバールーフ工法」様々な呼び方をされていますが、全て同じ工法です。
簡単な手順としては、既存のスレート屋根の「棟板金」「貫板」「雪止め」を撤去し、屋根をスレート材のみの平らな状態にします。 次に既存スレート材の上に新規ルーフィング(防水紙)を貼ります。あとは、新築同様に新規の屋根材を葺いていきます。
カバー工法に使用できる屋根材の種類は多岐に渡りフラットな形状のものから瓦の形状をしているものまで様々な屋根材が各メーカーから販売されています。
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葺き替え工事
メンテナンスとはいえないかもしてません。「既存のスレート屋根材」を撤去して「新しい屋根材」にしてしまう工事です。
状態によっては屋根の基礎である「野地板」まで新規に貼り直すので、野地板・ルーフィング・屋根材と全てを新しいものに出来るのが最大のメリットです。
ある意味、最も有効的な屋根のメンテナンス方法ともいえます。
逆に最大のデメリットといえるのが、撤去費・産廃費・施工費・材料費と費用が高額になることです。
更に、1990年代後半以前のスレート材を使用されている場合は「アスベスト」が含まれており、非飛散性アスベスト廃棄物として通常の産業廃棄物とは異なります。産廃費用は、撤去作業含めノンアスベストスレート材撤去産廃に比べ、倍以上の費用がかかります。
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2. 屋根カバー工法をオススメできる理由6選
上記のメンテナンス方法の中でも屋根カバー工法がオススメできる理由を6つの項目に分けて解説していきます。
長期的に考えるとコスパ最強
屋根カバー工法最大のメリットといえば、ライフサイクルコストを考えた際の「コストパフォーマンスの高さ」でしょう。
カバー工法は、塗装に比べ費用が大幅に嵩んでしまうことが最大のデメリットともいえます。 しかし長期的な視点から見ると高いとは考えられません。
カバー工法に使用される屋根材の多くは、GL(ガルバリウム)鋼板・SGL(スーパーガルバリウム)鋼板作られており、その耐用年数は30年以上となっています。
比べて屋根塗装では、10年〜15年で再塗装の必要があります。
年齢が20代で新築を購入した場合、80歳まで住宅を維持すると考えた時、約60年間の間にリフォームをする回数は、単純計算でも4回から6回。 この回数は、屋根や外壁をメンテナンスする際、使用する材料のグレード、つまり「期待できる耐用年数」によって異なります。
屋根塗装の耐用年数が最長で15年の材料で塗装した場合、60年の間に約4回の屋根塗装を必要とします。 屋根カバー工法の耐用年数が30年以上のものであれば、2回の屋根カバー工法で済みます。
そもそも化粧スレートを塗装できるのは、2回から3回までと言われている(スレートの強度、ルーフィングのメンテナンスの必要がある)ので、最終的には屋根カバー工法か葺き替え工事をしなければならなくなってきます。
加えて屋根の工事は、高所作業になるので工事を行うには「足場」を建てなければなりません。屋根塗装するには、足場を建てる労力や費用も嵩んできます。
更に、盲点なのが外壁塗装です。屋根は、外壁よりの過酷な環境に晒されていますので、同じ耐久年数を有した塗料で塗装しても屋根だけ先行して劣化してしまうなんてこともザラにあります。
これらを踏まえた上で、約60年間に渡るメンテナンススケジュールを考えた時、初期費用は嵩んでしまうかもしれませんが屋根カバー工法を選択する方がライフサイクルコストに優れているという結論になります。
軽量だから家への負担が少ない
屋根を上から新しく被せると工法となると、気になってくるのが「重さ」ですよね。
屋根にかかる重量は重くなればその分だけ住宅に加わる負担ともいえます。
しかし、現在の屋根カバー工法に使用される屋根材の多くは「非常に軽量」な素材で作られています。
例えば、SGL鋼板を使用したアイジー工業のスーパーガルテクトであれば「1㎡当たり約5kg」となっており、化粧スレートが1㎡当たり約20kgなので、その差は4分の1です。 100㎡の屋根で考えると、スーパーガルテクトは500kg、化粧スレートは2tです。 屋根カバー工法をしたとしても住宅への負担は軽微で済むと考えられます。
弊社で人気のルーフタイルグループジャパンの石粒付きガルバリウム鋼板屋根材「一閃」でも1㎡当たり7kgの重さとなっており大人が片手で持ち上げられるほどの軽さです。
防水が性能が格段と上がる
屋根カバー工法は、既存の屋根の上に「ルーフィング」を貼り、本体を施工します。
単純に考えれば屋根の防水機能が約2倍になります。
もちろん、既存の屋根材やルーフィングが劣化しているからこそのカバー工法なので、完全な2倍とではいきませんが、それでもルーフィング含めた屋根が二重の構造になっていると考えると、その防水性能は塗装工事の比にならないほど強固なものでしょう。
また、新築時に使用されているルーフィングは、コスト削減の為に比較的グレードの低いルーフィングを使用していることが多いので、屋根カバー工法の際、新規のルーフィングには耐久性の高いグレードのものを施工できるといった利点もあります。
更に屋根材に関しても、化粧スレート屋根は、屋根材そのものに完璧な防水性能は有していません。 台風や強風時の横殴りの雨や長雨などによって屋根材の下にも雨水が侵入してしまう構造になっています。
しかし、屋根カバー工法に使用する屋根材の中には、止水性能に優れているものも多く、屋根内部に雨水が侵入することを防ぐことができます。
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デザインが変えられる
意外と軽視されがちなポイントですが。屋根カバー工法は塗装と違い「屋根のデザインから変えること」ができるのもメリットのひとつです。
当たり前のことですが屋根塗装では、「屋根の色を変えること」しかできません。 普段あまり気にかけないような屋根ですが、色だけでなくデザインが変わると家自体が全く違う雰囲気を醸し出します。
また、デザインが変わるということは「屋根材の構造」も変わります。 化粧スレートのままでは出来なかった完全防水の屋根も屋根カバー工法であれば実現可能です。
昨今の屋根材は、美観、機能性、耐久性、全てに優れていることもおすすめできるポイントです。
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塗装のデメリットが補える
屋根のメンテナンス方法には、それぞれにメリット・デメリットがあります。
塗装のデメリットとして挙げられるのは
・屋根の最重要箇所であるルーフィングを交換出来ない。
屋根において何よりも重要なのがルーフィング(防水紙)です。 築20年を超えてくるとルーフィングは、ボロボロになってしまいます。 塗装は、スレート材の表面の保護しか出来ません。
・塗装する際に職人が歩き回ることでスレート材が劣化、または割れてしまう。
スレート材の厚みは約5mm程です。塗装するには、スレートの上を何度も歩かなければなりません。 築年数が経過したスレート材は、劣化も進んでいるので人の重さが加わることで、ヒビ入ったり割れる可能性が高いです。
・スレートの隙間を塗料で埋めてしまうことで雨漏りの危険性がある(縁切りが出来ていない)
スレート材は、基材と基材の隙間が多く空いている構造になっています。もし水分が入り込んでも隙間か流れ出るような構造です。しかし、塗装したことで隙間を埋めてしまうと排出されるはずの水分が屋根材の下に滞留してしまい雨漏りの原因になってしまうので、縁切りという作業でスレート材の隙間を確保します。
・年代によっては、塗装してはいけないスレートがある
1990年代後半から2004年頃までに製造されたスレート屋根材は、規制によって急遽アスベストを使用できなくなった為、耐久性に著しく乏しいスレート屋根が販売されていました。
これらのスレートを無理に塗装してしまうと、逆に症状を悪化させてしまいます。
これらのデメリットがある塗装工事ですが、屋根カバー工法であれば全てを補うことが可能です。
逆に屋根カバー工法のデメリットといえば、高額な費用と屋根が重くなることですが、屋根カバー工法した際の耐久性を考えると高額な費用も相殺されると言えます。
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葺き替えのデメリットが補える
屋根の葺き替え工事は、既存の屋根材を全て撤去するので、ルーフィングの交換はもちろんのこと屋根の基礎である「野地板」の状態を確認することができるので屋根のメンテナンスとしては、最も屋根の状態を完璧にすることができる工事です。
しかし葺き替え工事のデメリットは、なんといっても「費用の高さ」でしょう。
既存スレート屋根を撤去する作業は、バールを使用し釘を抜きながら一枚一枚スレート剥がし、何十年と溜まったゴミなどを掃除します。これらの作業には、多くの時間と労力が必要とされます。
加えて撤去した屋根材の運搬費・産廃費がかかりますので、どうしても費用が高額になってしまいます。
また、野地板の状態が悪かった場合、野地板の増し貼り(新規の野地板を上から貼ること)をする必要がありますので、更にラーチ(合板)の費用もかかってきます。
更に、1990年代以前のスレート屋根には、アスベストが含まれている為、産廃費用が大幅に上がります。
このような葺き替え工事のデメリットを補えるのが屋根カバー工法です。 既存の屋根を生かしたまま新しい屋根にすることが可能なので無駄な撤去費用・産廃費用がかかりません。
ただし、野地板の劣化具合によっては、屋根カバー工法ができない場合がありますので、その場合は葺き替え工事で野地板の交換ないし補修をしなければなりせん。
3. まとめ
トータルで考えると屋根カバー工法が最適解
いかがでしたでしょうか。
屋根塗装や葺き替え工事も決してダメな工事ではありません。
塗装には手軽にできるといったメリットがあり、葺き替え工事には屋根を完全に新しくできるといったメリットがあります。
ですが、総合的に考えてみてしまうと、現状化粧スレート屋根のメンテナンス方法の最適解は、屋根カバー工法なのではないかと考えれます。
普段は、気にも留めていない屋根かもしれませんが、いざ雨漏りでもしようものなら一大事になってしまいます。
メンテナンスしなければその確率は年々上がっていきます。
確かに、20年なにもしていなくても雨漏りしない屋根もあります。ですがそれはごく一部であり、危険な綱渡りです。
費用は嵩みますが、屋根カバー工法をしてしまえば、10年前後で屋根の心配をすることもなくなります。
20年30年と、屋根のことを気にも留めないくらい安心して生活することができる非常に優れた工法です。
屋根のメンテナンスを考えているのであれば、目先の安い工事ではなく、長いスパンで考えてみると、きっと後悔しない屋根リフォームができると思います。
契約後に施工に関してトラブルが発生してしまった、屋根材の種類が分からず補修方法を決めかねている、お住いの屋根が塗装できない屋根材なのか不安といった方や、ここ数十年屋根のメンテナンスを行ったことのない方はぜひ一度ナタリールーフの無料屋根点検をご活用ください。
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