埼玉県入間市F様邸 屋根カバー工事 ルーフタイルジャパン一閃 外壁塗装 プレマテックス ウルトラSi
2022.06.11 (Sat)
入間市S様邸 施工データ
工事内容 | 屋根カバー工事 ルーフタイルジャパン 一閃 外壁塗装工事 プレマテックス ウルトラSi 雨樋交換工事 Panasonic シビルスケア PC-50 バルコニー防水工事 |
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築年数 | 築20年 |
施工日数 | 25日間 |
工事金額 | 176万円 |
メーカー・商品 | 屋根:ルーフタイルジャパン 一閃 外壁:プレマテックス ウルトラSi 雨樋:Panasonic シビルスケア PC-50 |
バルコニー防水工事 | ウレタン防水 サラセーヌ |
お客様のご要望
今回は アーバニー屋根のカバー、外壁塗装、雨樋交換、バルコニー防水 をご依頼頂いたお客様のご紹介です。
そろそろメンテナンスをお考えで地域密着の屋根リフォーム専門店ナタリールーフへお問い合わせいただきました。まずはご自宅全体をしっかりと調査させていただきます。
担当者より
担当営業 樋口 健
まずは屋根から調査を行っていきます。F様邸で使用されていた屋根材はクボタ(現:KMEWケイミュー)が製造していた“アーバニーグラッサ”と呼ばれるスレート屋根材でした。
↓屋根材の種類について詳しく解説
この屋根材は特徴的なデザインと強度の問題から割れやすいため、ニチハ”パミール”などと同様、塗装工事を推奨できない屋根材です。
アーバニーはアスベスト含有の商品”アーバニー”からアスベストの含有率を段階的に引き下げた商品“ニューアーバニー”、完全にアスベストを使用しなくなったノンアスベストの商品“アーバニーグラッサ”と約23年にわたってクボタ(現:KMEWケイミュー)が製造・販売していた屋根材です。
アスベストによる健康被害から『労働安全衛生法施行令』 『石綿障害予防規制』に基づき、数年かけて石綿(アスベスト)含有率(重量比)が1%を超えるものから0.1%を超えるものに徐々に引き下げられ、2006年にはアスベストの使用が完全に禁止になりました。
アスべストを使用しなくなったことによりアスベストを使用している屋根材と同等の強度を保つことが出来ず、どのメーカーの屋根材も耐久性に乏しく不具合が多く報告されました。
アーバニーもその一つです。特徴としては、
・無数のひび割れが発生する
・屋根材の欠落
アーバニーは他のスレート屋根と比べ形状に特徴があり、そのデザイン性が故に割れやすいため屋根を調査してもらう際には注意が必要です。(屋根に登り慣れていない人が上った場合上った衝撃で屋根材が割れる可能性があります。)F様の屋根でも無数のひび割れ・また屋根材の欠落・棟板金の釘が抜け落ちてしまっていました。
屋根
ひび割れている屋根
屋根材の欠落が確認出来ます。屋根から落下すると危険です。
釘が抜け落ちている棟板金
↓アーバニーについて詳しく解説
ひび割れや欠落が発生しても屋根にはルーフィングと呼ばれる下地が敷いてあるためすぐに雨漏りにはつながりませんが、放置してしまうとそのルーフィングの劣化を招き、より大規模な修繕工事が必要になります。そしてひび割れ・欠落が起きている屋根を補修して高耐候の良い塗料を使用しても屋根材そのものの強度を上げることはできません。高いリフォーム料金を支払っても施工の最中から割れてしまう可能性が高く、結果劣化を早めるケースも有り得るのです。そのため屋根リフォームで施工が可能なのは屋根葺き替え工事か屋根カバー工事になります。今回は屋根カバー工事をご提案。
屋根カバー工法とは既存の屋根材の上から新しい防水紙を貼り、超軽量の屋根材を被せる工法です。
既存の屋根を活かすことで二重の防水となるのに加え、既存屋根の撤去費用も発生しないため葺き替え工事に比べコストも抑えられるのがメリットです。
↓屋根リフォームの種類について詳しく解説
次に外壁の調査を行います。外壁はチョーキング・塗膜の剥離から来る汚れが見受けられました。チョーキングとは、外壁を指で触った際に白い粉がつくことをいいます。雨や紫外線により塗料に含まれる合成樹脂が分解され、塗料に含まれる顔料が粉状になって表面に現れる現象です。放置していると外壁材の劣化、クラックも徐々に広がり、内部に雨水が侵入する恐れがあります。ですので、お家の外壁は10年〜13年の間に塗装工事を推奨しています。
また外壁塗装はお家の美観にだけではなく、紫外線や雨風からお家を保護する防水の役割も果たします。塗料によっては、低汚染性・防カビ・遮熱などの機能で長期的にお家を守ることが可能です。
外壁
指に付着しているのがチョーキングで発生した粉
経年劣化で汚れが付着した外壁
またF様からバルコニーが膨れているとのご申告があり、調査を行ったところバルコニーのFRPがプライマーと呼ばれる下地と密着していなかったことが要因で膨れが発生していました。バルコニーは戸建て住宅のほとんどがFRPと呼ばれる材料で施工されています。FRPとは繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称でガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチックのことを指します。このFRPは強度・耐久性・耐水性などに優れているという特徴があるため広くバルコニーの防水層として使用されています。F様邸のように膨れがある場合多くの原因が施工時の状態や気候が関係しており、下地に水分が入ったまま施工してしまうとその水分が蒸発することで膨れに繋がります。この膨れを放置してしまうと雨漏りの一因にもなり得る為、注意が必要です。そのため外壁塗装工事に加えバルコニー防水塗装工事も合わせてご提案。
以上の調査結果をご報告し、足場を架けるタイミングで雨樋も一緒にと屋根カバー工事 外壁塗装工事 雨樋交換工事 バルコニー防水塗装工事 以上4つのリフォームをお任せいただきました。
現状のご自宅の状態やご希望の耐用年数などをしっかりヒアリングした上でF様邸に合った屋根材・塗料をご提案。
まずはルーフィングです。屋根材の下地に使用する防水紙のことを指します。屋根材に隠れてしまいますが屋根の防水の役割を担っているルーフィング(防水紙)は屋根リフォーム工事にあたって最重要といっても過言ではありません。
↓ルーフィングについて詳しく解説
使用させていただくルーフィング(防水紙)は
TAJIMAルーフィング PカラーEX+ です。
↓TAJIMAルーフィング PカラーEX+オフィシャルサイト
https://www.tajima.jp/juken/index02_02.html
汎用タイプの改質アスファルトルーフィングとして、優れた基本性能とコストパフォーマンスを誇る下葺材です。
このルーフィングの上に使用させて頂く屋根材は ルーフタイルジャパン 一閃 をご提案。
”天然石粒+ガルバリウム鋼板”のデザイン性・高耐久・耐風性に優れた世界基準の屋根材です。
天然の石を使用しているので、経年しても表面の色褪せや劣化がほとんどない屋根材として人気もありメーカー保証は、なんと30年の長期保証 ナタリー自社保証も15年付きます。
↓ルーフタイルジャパン オフィシャルサイト
https://www.rooftg.co.jp/features/
↓ 一閃の作業工程がわかる動画です。
次に外壁塗料です。今回はプレマテックス ウルトラSi(1液水性)多重ラジカル塗料を使用。
現在主流となっているラジカル抑制塗料の中でもクラス最高レベルの耐候性と優れたコストパフォーマンスを叶えた塗料です。紫外線に強く、高い機能性を備え、安心・安全性と低環境負荷も叶えた次世代の1液水性塗料です。
期待耐用年数は、15年以上あり、メーカー保証が8年付き、自社保証も7年付きます。
↓プレマテックス ウルトラSi(1液水性)多重ラジカル塗料 オフィシャルサイト
https://www.prematex.co.jp/products/topcoat/ultra-si/
雨樋はPanasonic シビルスケアPC-50を使用。
シビルスケアPC-50は、アイアン素材だから実現した、二重曲線のシンプルなフォルムが特徴です。
軒吊具には、高強度で、耐寒性にも優れた積雪や強風に強いポリカーボネート吊具を使用します。
↓Panasonic シビルスケア PC-50 オフィシャルサイト
https://sumai.panasonic.jp/amatoi/aian/lineup/s09_si_pc77_01.html
最後にバルコニー防水です。通常FRP防水塗装工事を施工いたしますが膨れが発生し同じ施工不良が発生しないようとのご希望があったためウレタン防水をご提案。
使用するのはAGCポリマー建材のサラセーヌK。
世界最大のガラスメーカーであるAGCのハイレベルなウレタン総合技術をベースにAGCポリマー建材が開発し、製造・販売している高機能な建築用ウレタン塗膜防水システムのブランド。伸長性、耐久性に優れたウレタンゴムの特性を生かした高機能な建築防水で密着性に優れ、シームレスな防水層を形成します。
↓AGCポリマー建材 サラセーヌオフィシャルサイト
https://www.saracenu.com/about/
それでは施工の様子をご覧ください。
↓少しでも屋根・外壁・その他ご自宅のことが気になった方は簡単1分で無料見積もり❗️
施工前、施工後写真
工事写真レポート
足場架け
足場の組立作業です。
弊社では、安全と職人の作業効率を考えビケ足場を使用しております。
落下や飛散などないよう、しっかりと養生シートを張ります。高圧洗浄 屋根
屋根から高圧洗浄で汚れを落としていきます。
高圧洗浄 外壁
外壁の汚れも綺麗に落としていきます。
高圧洗浄で下地を綺麗にすることで塗料の食いつきも良くなります。高圧洗浄 バルコニー
バルコニーも洗浄していきます。高圧洗浄 玄関
玄関前などもこの高圧洗浄に合わせて綺麗にしていきます。屋根カバー工事
屋根のカバー工事から施工を行っていきます。
既存役物撤去
まずは棟板金や雪止めといった既存の役物を撤去していきます。軒先役物(改修用スターター)
軒先に役物を取り付けていきます。
軒先を板金で固定して、屋根材が飛ばされないようにするという重要な役割もあります。ルーフィング
軒先に役物を取り付けたら新しいルーフィングを既存の屋根材の上から既定の重なり幅で敷いていきます。
使用ルーフィング:TAJIMAルーフィング PカラーEX+妻側役物(捨て板板金)
妻側(ケラバ)部分にも軒先同様役物を取り付けていきます。
役物を取り付けることによって内部に水が入ってしまうことを防ぎます。本体工事 ルーフタイルジャパン 一閃
役物の取り付けを終えたら屋根本体を施工していきます。
使用屋根材:ルーフタイルジャパン 一閃本体工事 ルーフタイルジャパン 一閃
F様邸で使用した"一閃"はガルバリウム鋼板に天然石を塗布してありデザイン性・耐候性・耐風性に優れた屋根材です。本体工事 ルーフタイルジャパン 一閃
全体が葺き上がりました。棟施工 シールテープ
次に棟を施工していきます。まずシールテープと呼ばれる部材を取り付けます。雨などの吹き込みに対しての縁切りの役割があります。換気口には専用のイコタイルベンツを取り付けていきます。棟施工 棟換気
棟換気はルーフィングをカットし換気口を空け、専用のイコタイルベンツを取り付けていきます。棟施工 棟用スペーサー
シールテープの上から棟部分に棟包みを固定するための下地、一閃専用の棟用スペーサーを取り付けます。棟施工 同質棟包み取り付け
棟用スペーサーに屋根材と同質の棟包みを一閃専用のビスでしっかり固定して取り付けていきます。
妻側役物(同質ケラバ包み)
妻側についている捨て板板金の上から屋根と同質のケラバ包みを取り付けていきます。
ケラバ包みや棟包みも屋根材と同質な上にビス部分には屋根材と同質の石でコーティングする為、他の屋根材より美観にもこだわりを感じられます。雨押え役物
壁と面している部分にも捨て板水切りを取り付け屋根の施工をしてから同質の雨押えを取り付け、雨水が侵入しないようコーキングでしっかりと隙間を埋めます。完工
しっかりと乾燥させて完了となります。屋根カバー工事 完工
綺麗に仕上がりました。既存のアーバニーも意匠性のある屋根でしたが石付きのシックな屋根へと生まれ変わりました!外壁塗装工事
続いて塗装工事に入っていきます。養生
窓のサッシや玄関などの非塗装部に塗料が付着しないよう、養生を行います。下塗り(1回目)プレマテックス コットンフィラー
下塗りから行っていきます。使用下塗材:プレマテックス コットンフィラー
外壁塗装は下塗りが非常に重要です。
塗り残しが無いようにローラーで丁寧に塗ります。どれだけ高耐候な塗料を使用しても下塗りを疎かにすると本来の耐久性を発揮できません。中塗り(2回目)プレマテックス ウルトラSi
下塗りがしっかりと乾いたら主材の塗料をムラにならないよう、塗布していきます。使用材料:プレマテックス ウルトラSi上塗り(3回目)プレマテックス ウルトラSi
中塗りが乾燥したら仕上げの上塗りです。
塗装は、下塗り・中塗り・上塗りと3回塗って初めて本来の耐久性を発揮します。
職人の技術や仕事への姿勢に大きく左右される非常に繊細な作業です。付帯部塗装 破風板
付帯部塗装を行っていきます。付帯部は下地調整(ケレン)を行い、塗装していきます。使用材料:プレマテックス セラガードSi付帯部塗装 アクセント
アクセントカラー部分も塗装していきます。付帯部塗装 軒天井
軒天井も塗装していきます。
付帯部塗装 霧除け
霧除けも塗装します。付帯部塗装 土台水切り
全ての塗装工事が完了しました。中間検査を行い、ムラや塗り残しがないかチェックを行います。バルコニー ウレタン防水工事
続いてバルコニーウレタン防水工事を行っていきます。既存FRP防水層撤去
既存のFRPをすべて撤去していきます。カチオンモルタル塗布
カチオンモルタルを左官職人が均一になるよう施工し下地を作成します。カチオンモルタル塗布
丁寧に施工していきます。カチオンモルタル塗布
全面を施工したらしっかりと乾燥期間を設けます。ウレタン防水 プライマー
トップの食いつきを良くするためにプライマーを塗布していきます。ウレタン防水 プライマー
プライマーを2度塗りしていきます。ウレタン防水 サラセーヌK
主材のサラセーヌKを全体に塗布していきます。ウレタン防水 サラセーヌK
全体に塗布したら乾燥期間を設けます。ウレタン防水 トップコート
最後にトップコートを塗り、バルコニーのウレタン防水塗装工事は完了です。雨樋交換工事
最後に雨樋交換工事を行っていきます。
既存雨樋撤去
既存の雨樋を支持金具も含め軒樋、竪樋すべて撤去していきます。
(工程により撤去は屋根カバー工事の際に行っています。)新規吊金具取り付け
塗装工事後、軒樋の部分に新しい軒吊金具を雨水が流れるよう緩く勾配を取りながら取り付けていきます。弊社では高強度で、耐寒性にも優れた積雪や強風に強いポリカーボネート製のものを使用しております。新規支持金具取り付け
竪樋を固定する金具も軒樋同様、新しいものを取り付けます。軒樋取り付け
新しい雨樋をの軒樋から取り付けていきます。使用材料:Panasonic シビルスケア PC-50竪樋取り付け
軒樋の取り付けが終わったら竪樋も取り付けていきます。雨樋取り付け
流れてきた雨水がしっかりと雨樋に流れるよう取り付け、これですべての工事が完了しました。施工後 屋根
ブラックの石付の屋根材とあってシックな仕上がりになりました。棟も同質棟のため統一感がより一層高まります。施工後 外壁
アクセントカラーが映えるお色味です。施工後 バルコニー
バルコニーも膨れがなくなり、防水層もしっかりと復活しました。施工後 パラペット
パラペット部分もバルコニー同様綺麗に仕上がりました。施工後 雨樋
雨樋も外壁のお色味によく合いお家全体に統一感があります。施工後 完了検査
全ての工事が終わり最終完了検査も終わりました。
弊社では、中間検査、完了検査と数回の検査を行います。施工後 全景
ナタリールーフでは、工事完了後
3ヶ月・6ヶ月・1年・1年毎に定期点検に伺わせて頂きます。
これからも長いお付き合いをさせて頂ければと思います。
ありがとうございました!
私が担当しました!
営業
樋口 健KEN HIGUCHI
- 趣味
- プロ野球観戦
- お客様への一言
- 常にお客様目線に立ち、最善のご提案を致します!
- 所有資格
- ・雨漏り診断士
・外壁診断士
・足場組立て等作業主任者
・職長・安全衛生責任者
・フルハーネス特別教育
・ニチハ金属外装施工士
・ROOGA施工技術者
・荷上げ機特別教育修了者
・アステックペイント技術研修会修了
・有機溶剤作業主任者技能講習修了