埼玉県所沢市T様邸 下屋根葺き替え工事〈ニチハ アルマ〉 外壁塗装工事〈アステックペイント スーパーラジカルシリコンGH〉雨樋交換工事〈Panasonic アイアン丸105〉
2023.03.29 (Wed)
埼玉県所沢市T様邸 施工データ
工事内容 | 下屋根葺き替え工事 外壁・付帯部塗装工事 トタン屋根塗装工事 雨樋交換工事 波板交換工事 |
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築年数 | 35年 |
施工日数 | 25日間 |
工事金額 | 150万円 |
メーカー・商品 | 下屋根:ニチハ アスファルトシングル アルマ 外壁・付帯部塗料:アステックペイント スーパーラジカルシリコンGH トタン屋根塗料:アステックペイント シリコンフレックスJY 雨樋:Panasonic アイアン丸105 波板:住友ベークライト ポリカナミ |
お客様のご要望
今回は 雨漏りが発生している下屋根の葺き替え工事 外壁・付帯部・トタン屋根塗装 雨樋交換工事 波板交換工事 をご依頼頂いたお客様のご紹介です。
天井に雨染みが出来てしまった雨漏り。外壁にもクラックが発生しており早急に対策をとチラシを見て屋根リフォーム専門店ナタリールーフへお問い合わせいただきました。雨漏りしてしまっている下屋根・外壁のクラックの状態をしっかり調査していきます。
担当者より
担当営業 樋口 健
まずは雨漏りが発生している下屋根から調査を行っていきます。T様邸の既存の屋根材はコロニアルと呼ばれるスレート屋根で屋根材が落下したことが原因で雨漏りが発生していました。
↓屋根材の種類について詳しく解説
実際に屋根に登り屋根の上を歩くと明らかに沈み込みがありました。これは漏水によりスレート材の下の野地板が腐食してしまっている症状です。屋根の下に敷いてある野地板に腐食が見受けられ、その腐食している箇所から徐々に雨水が浸透し天井に雨染みも発生している状態でした。
↓雨漏りについて詳しく解説
雨漏りしていてもカバー工事を施工できる場合もありますが雨漏りの期間が長かったり、野地板の痛みや腐食がひどい場合カバー工事では根本的な解決にはならないだけではなく、そもそもカバー工法を施工することができません。
屋根
落ちた屋根材が出てきているのに加え、
破風のコーキングが剥離しています。
コーキングで補修した部分もありますが
他にも数箇所クラックが見受けられます。
天井には雨染みが発生しています。
今回は屋根の状態を鑑みて屋根葺き替え工事をご提案。
葺き替え工事とは既存の屋根を撤去してから新しいルーフィングと屋根材を葺いていく屋根リフォーム工事です。(野地板の状態によっては既存の野地板に新たな野地板を増し貼りする場合もあります。)既存の屋根材の撤去費用は掛かりますがイチから新しい屋根を施工するのでカバー工法に比べ家への負担も少なく、一度、すべて剥がすため野地板の状態までチェックできるのがメリットです。
続いてクラックが発生したという外壁も調査していきます。
T様邸の外壁はモルタルの外壁でした。モルタルの外壁は水・セメント・砂を混ぜ合わせた素材で形成されており、その上から仕上げ材を塗布することで完成する外壁で以前は多くの住宅で施工されていました。モルタル壁のメリットは意匠性に優れ、外壁同士の継ぎ目がないためコーキングが不要です。ですが継ぎ目がない分気温や温度、地震といった外的要因でクラックが発生しやすいのに加え、上から仕上げ材を塗布して防水性を高めていますがモルタル自体は主成分がセメントのためモルタル自体は防水性が低いことがデメリットとなってきます。そのため経年劣化で仕上げ材の防水性が落ちてくるのに加え発生してしまったクラックを放置してしまうと雨水が浸透しさらなる劣化に繋がってしまいます。
外壁塗装を行うことでお家の美観にだけではなく、紫外線や雨風からお家を保護する防水の役割も果たします。塗料によっては、低汚染性・防カビ・遮熱などの機能で長期的にお家を守ることが可能です。またトタン屋根も経年劣化で汚れ・錆が発生していました。
今回はクラックを補修してから防水性を高めるために外壁・付帯部塗装と同時にトタン屋根の塗装をご提案。
外壁・付帯部・トタン屋根
大きなひび割れが発生しています。
付帯部も劣化が見受けられます。
経年劣化で汚れ・錆が発生しています。
さらに調査を行うと一部の雨樋と波板の劣化が見受けられました。雨樋に関しては全体的に歪みがひどく、雨水が流れず溜まってしまっている状態でした。このまま放置してしまうと雨樋がオーバーフローを起こし雨漏りの一因になってしまいます。
波板も経年劣化から変色し、割れている状態でした。
雨樋・波板
歪みに加え雨水が溜まってしまっています
波板 変色し割れてしまっています。
そのため雨樋交換工事 波板交換工事 をご提案。
以上の調査結果をご報告し、屋根葺き替え工事 外壁・付帯部・トタン屋根塗装工事 雨樋交換工事(指定箇所) 波板交換工事 以上4つの工事をお任せいただきました。
現状のご自宅の状態やご希望の耐用年数、ご予算などをしっかりヒアリングした上でT様邸に合った屋根材・塗料・雨樋・波板をご提案。
使用ルーフィング
まずは既存の屋根材を撤去後、野地板を増し貼りしてから新しく敷くルーフィングです。屋根材の下地に使用する防水紙のことを指します。屋根材に隠れてしまいますが屋根の防水の役割を担っているルーフィング(防水紙)は屋根リフォーム工事にあたって最重要といっても過言ではありません。
※ルーフィングについて詳しくはこちらをご覧ください。
T様邸ではTAJIMAルーフィング ニューライナールーフィング を使用。
改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に他の追随を許さない、最高級の品質を誇る下葺材です。改質アスファルト層を不織布と原紙で挟み込むことで、改質アスファルト本来の性能を十二分に発揮します。 表面に防滑特殊塗料を使用しているため、防滑性に優れています。
↓TAJIMAルーフィング ニューライナールーフィングオフィシャルサイト
https://www.tajima.jp/juken/index02_02.html
↓ニューライナールーフィングについて詳しく解説
使用屋根材
ルーフィングの上に葺いていく屋根材はニチハ アルマ を使用。
ニチハ アルマは、アスファルトシングルと呼ばれる屋根材です。
北米などで100年以上前から使用されている定番の屋根材となっています。日本では建築基準法の改正によって使用することが認められたため、マンションや戸建て住宅の屋根に使われるようになりました。
アスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを浸透させ表面に石粒を吹き付け接着してある屋根材のため、シート状で扱いやすく複雑な屋根形状でも施工することができます。石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションがあり、洋風な家だけでなく日本家屋にもマッチする、意匠性のある屋根材です。
耐用年数は15~20年とされており弊社の自社保証も10年、数ある屋根材の中でもコストパフォーマンスに優れた屋根材となっております。
↓ニチハ アスファルトシングルアルマオフィシャルサイト
https://www.nichiha.co.jp/products/loof/armor/
⏬アルマの施工の様子がわかる動画です。
外壁使用塗料
外壁塗装に使用する塗料は
アステックペイント スーパーラジカルシリコンGH を使用。
水性形一液外壁用シリコン系上塗り材のラジカル制御型塗料スーパーラジカルGHは、促進耐候性試験(キセノンランプ式)において、約12〜14年(期待耐⽤年数)経過後も光沢保持率80%以上を保持することが実証されているラジカル塗料の中でも高耐候な塗料です。
↓アステック スーパーラジカルGHオフィシャルサイト
https://astecpaints.jp/feature/super-radical-silicon/
トタン屋根使用塗料
トタン屋根の塗装には
アステックペイント シリコンフレックスJY を使用。
弱溶剤形二液屋根外壁シリコン系上塗り材シリコンフレックスJYは耐汚染性に優れたセラミックを配合。帯電しにくく、親水性に優れた塗膜を形成し、付着した汚れも雨などで流れやすくします。
↓アステック シリコンフレックスJYオフィシャルサイト
https://astecpaints.jp/products/product-detail/?paint_id=1
付帯部使用塗料
軒天井の塗装には
アステックペイント マルチエースⅡを使用。
軒天や内外装用に使える水性形塗料です。防カビ・防藻効果を持った塗料で、低臭・低VOCのため、人にも環境にも優しい塗料です。つや消しタイプなので落ち着いた仕上がりになります。
↓アステックペイント マルチエースⅡオフィシャルサイト
https://astecpaints.jp/products/product-detail/?paint_id=36
その他の付帯部の塗装には
アステックペイント マックスシールドSi を使用。
使用雨樋
雨樋はPanasonic アイアン丸105 を使用。
屋根を優しく飾る、やわらかな曲線の美しさ。強度・耐久性にも優れています。
↓Panasonic アイアン丸オフィシャルサイト
https://sumai.panasonic.jp/amatoi/aian/lineup/s03_aimaru.html
使用波板
波板は住友ベークライト ポリカナミを使用。
優れた耐衝撃性・透明性・耐寒、耐熱性・耐候性を兼ね備えたポリカーボネート樹脂製波板です。
↓住友ベークライト ポリカナミオフィシャルサイト
https://www.sumibe.co.jp/product/plate/polycarbonate/policanami/index.html
それでは、施工の様子をご覧ください。
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↑屋根のメンテナンス方法をご紹介しています。
施工前、施工後写真
工事写真レポート
足場着工
足場の組立作業です。
弊社では、安全と職人の作業効率を考えビケ足場を使用しております。
落下や飛散などないよう、しっかりと養生シートを張ります。屋根葺き替え工事
下屋根の葺き替え工事から施工していきます。既存役物撤去
まずは既存の棟板金を撤去していきます。バルコニー床解体
バルコニーが下屋根にかかっているため、一度床材を取り外します。既存屋根材撤去
既存の屋根材を撤去していきます。ルーフィングが劣化しているのが目に見えてわかります。既存ルーフィング撤去
ルーフィングも撤去していきます。野地板が腐食しているのが見て取れます。
野地板増し貼り
撤去を終えたら清掃し、大工工事で腐食している部分を修繕後新しい野地板を増し貼りしていきます。今回は12㎜のラーチ板を使用。野地板増し貼り
全面の増し貼りが終わりました。軒先役物取り付け(軒先水切り)
軒先に役物と呼ばれる板金を取り付けていきます。水切りによって内部に水が入ってしまうことを防ぐ他に、軒先を板金で固定し屋根材が飛ばされないようにするといった重要な役割もあります。ルーフィング
新しいルーフィングを敷いていきます。
使用材料:TAJIMAルーフィング ニューライナールーフィングルーフィング
ルーフィングは屋根の防水の要といっても過言ではありません。隙間が空かないよう、既定の重なり幅で敷いていきます。妻側役物取り付け(改修用ケラバ)
ルーフィングを敷き終えたら妻側(ケラバ)部分にも軒先同様役物を取り付けていきます。役物を取り付けることによって内部に水が入ってしまうことを防ぎます。壁側役物取り付け(改修用雨押え)
壁と屋根が合わさる取り合い部分にも役物を取り付けます。本体工事 ニチハ アルマ
本体を葺いていきます。
使用材料:ニチハ アスファルトシングル アルマ本体工事 ニチハ アルマ
バルコニーがかかっている部分も葺いていきます。本体工事 ニチハ アルマ
全体が葺き上がりました。棟施工
棟部分には棟包みを取り付けていきます。棟施工
バルコニーの部分は樹脂下地(タフモック)を取り付けてから役物を取り付けていきます。コーキング
棟の施工が終わったら役物と壁の間をコーキングで仕上げていきます。
コーキングが壁と役物につかないようマスキングで養生を行います。
コーキング
コーキングを充填しヘラで均し、乾燥後養生を撤去します。バルコニー床取り付け
葺き替え工事が完了したら一度撤去していたバルコニーの床を再び取り付け、下屋根葺き替え工事は完了です。
外壁塗装工事
続いて外壁塗装工事を施工していきます。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄で経年劣化で付着していた汚れを落としていきます。
高圧洗浄
トタン屋根も洗浄します。
洗浄することで新しい塗料の食いつきも良くなります。養生
高圧洗浄後乾燥期間を設け、窓のサッシなどの非塗装部に塗料が付着しないよう養生を行っていきます。クラック補修
外壁に入ってしまっていたクラックを補修していきます。下塗り
クラック補修後、下塗りから行っていきます。
使用材料:アステックペイント ホワイトフィラー下塗り
外壁塗装は下塗りが非常に重要です。どれだけ高耐候な塗料を使用していても下塗りを疎かにしてしまうと塗料が持つ本来の耐久性を発揮できません。中塗り
下塗り乾燥後、主材で中塗りを行っていきます。
使用材料:アステックペイント スーパーラジカルシリコンGH中塗り
ムラがないよう丁寧に塗装していきます。全体を塗り終えたら乾燥期間を設けます。
上塗り
中塗り乾燥後、仕上げの上塗りを行っていきます。塗装工事は下塗り・中塗り・上塗りと3回塗って初めて塗料の持つ本来の耐久性を発揮します。職人の技術に大きく左右される繊細な作業です。上塗り
全体の上塗りを終えたら乾燥させます。
付帯部塗装 軒天井
付帯部の塗装も外壁塗装と同時進行で進めていきます。
ケレンと呼ばれる下地調整を行います。
付帯部塗装 軒天井
下地調整後、中塗りから行っていきます。
使用材料:アステックペイント マルチエース付帯部塗装 軒天井
上塗りです。付帯部塗装 格子
格子 ケレン(下地調整)を行います。- 鉄部には錆止めを塗っていきます。
格子 錆止めです 付帯部塗装 格子
格子 中塗りです。
使用材料:アステックペイント マックスシールドSi付帯部塗装 格子
格子 上塗りです。付帯部塗装 霧よけ
霧よけ ケレン(下地調整)を行います。
付帯部塗装 霧よけ
霧よけ 錆止めです。付帯部塗装 霧よけ
霧除け 中塗りです。付帯部塗装 霧よけ
霧よけ 上塗りです。付帯部塗装 破風
破風 中塗りです。
付帯部塗装 破風
破風 上塗りです。
付帯部塗装 雨樋
雨樋 中塗りです。付帯部塗装 雨樋
雨樋 上塗りです。付帯部塗装 木部
木部 中塗りです。付帯部塗装 木部
木部 上塗りです。
屋根塗装 ケレン
トタン屋根の塗装も進めていきます。
まずはケレン(下地調整)を行っていきます。
屋根塗装 錆止め
全体に錆止めを塗っていきます。
屋根塗装 中塗り
主材で中塗りを行っていきます。
使用材料:アステックペイント シリコンフレックスJY屋根塗装 上塗り
中塗り乾燥後、上塗りを行います。
全体を乾燥させ、塗装工事は完了です。
中間検査を行い
・ムラがないか・塗り残しがないか
等数人の目視で検査を行います。
雨樋交換工事
続いて雨樋の部分交換を施工していきます。歪みが見受けられた箇所を部分的に補修していきます。雨樋撤去
既存の雨樋を撤去していきます。雨樋取り付け
新しい雨樋を取り付けます。
使用材料:Panasonic アイアン丸105波板交換工事
最後に波板交換工事を施工していきます。波板取り付け
既存の波板を撤去後、新しい波板を取り付けていきます。
使用材料:住友ベークライト ポリカナミ波板取り付け
壁との取り合い部分はコーキングで仕上げるため、コーキングが外壁に付着しないようマスキングで養生を行います。波板取り付け
コーキング充填後、均一に均し乾燥させ養生を撤去して完了です。
以上でご依頼いただいていたすべての工事が完了しました。
施工後 下屋根
完了検査を行い足場を解体し工事は完了になります。
下地から葺き替えで雨漏りの心配がなくなりました。施工後 外壁
外壁のお色味と屋根・付帯部のお色味が暖かい印象に仕上がっています。施工後 付帯部
付帯部も綺麗に仕上がっています。施工後 波板
波板も綺麗に仕上がっています。施工後 全景
ナタリールーフでは工事完了後3ヶ月・6ヶ月・1年・その後1年毎に定期点検に伺わせていただきます。
これからも長いお付き合いをさせていただければと思います。弊社へのご依頼、ありがとうございました!
私が担当しました!
営業
樋口 健KEN HIGUCHI
- 趣味
- プロ野球観戦
- お客様への一言
- 常にお客様目線に立ち、最善のご提案を致します!
- 所有資格
- ・雨漏り診断士
・外壁診断士
・足場組立て等作業主任者
・職長・安全衛生責任者
・フルハーネス特別教育
・ニチハ金属外装施工士
・ROOGA施工技術者
・荷上げ機特別教育修了者
・アステックペイント技術研修会修了
・有機溶剤作業主任者技能講習修了
営業
彦田 貴充TAKAMITSU HIKOTA
- 趣味
- 野球観戦、釣り
- お客様への一言
- 一軒一軒100%の力を注ぎます!!
屋根職人
近藤 健太KENTA KONDO
- 趣味
- 釣り・スノーボード
- お客様への一言
- 屋根工事が大好きなので、集中しすぎてしまう癖があります。
日々、丁寧かつ綺麗な施工を心がけています!
屋根職人
諏佐 貴利TAKATOSHI SUSA
- 趣味
- 音楽鑑賞、買い物
- お客様への一言
- 全てのお客様に満足していただけるように丁寧な作業を心掛けます!!
塗装職人
山田 琢磨TAKUMA YAMADA
- 趣味
- ダーツ
- お客様への一言
- 施工品質は、もちろんですが、お客様に安心してお任せしていただけるよう心がけて、お客様の笑顔を見れるように頑張ります!
塗装職人
野島 正TADASHI NOJIMA
- 趣味
- ダーツ・子供と遊ぶこと・塗装
- お客様への一言
- お客様とコミニュケーションを取りながら、希望や不満をできる限り解消し満足頂けるよう心がけて塗装させてもらってます!